2PMのジュノが映画『二十歳』で初主演を務めた。
ステージの上でのカリスマはなかった。スクリーンの中には、夢と現実の間でさまよう少しだらしないドンウが居ただけだった。俳優としてのキャリアはあまりないジュノだが、キム・ウビンとカン・ハヌルの間で彼なりに俳優への道を一歩前進した様子だった。
□シナリオをどのように読んだのか?映画関係者の間では、面白いと期待を集めたが。
楽しんで読んだ。生活演技なので気軽に始めることができるという気がした。演技の勉強になると思えた。シナリオを読んだ時からドンウというキャラクターが一番気に入った。
□ジュノの二十歳が気になる。どんな生活をして、どのような悩みがあったのか?
17から20歳まで三年間、練習生生活をした。僕はあきらめることができなかった。諦める勇気があったらここまでこれなかったと思う。歌手という夢はあまりにも大きかったから、できるだけ最後まで、叶えるためにしがみついたんだと思う。20歳の時の悩み、覚えてない。「どうやってパフォーマンスしようか」、「どう歌ったらいいか」それ以外なかったと思う。僕の頭の中は今でも同じだ。
□海外での活動と映画の撮影を両立させるのは大変ではなかったか?自己管理が上手なようだ。
しっかりしないと、という思いだった。精神的に散漫になったり具合が悪くなったりしたら終わりだと感じた。だから体調管理はより一層徹底した。夜は、太るかもしれないと思って食べないように努力した。食べたとしても運動を基本的にやった。あと、昼寝出来る時は必ず寝た。
□演技を始めたばかりだが、自身のどんな所を信じてラブコールを送ってくれたと思うか。
全く分からない(笑)分かればそれだけを掘り下げると思う。ハハ。僕の何を信じてキャスティングしてくださったのか。新鮮さなのかもしれない。2PMとしての活動は8年目になったが、演技で見せてきたものはなかった。外見もそうだし雰囲気も、ステージの姿と演技する姿が違って見えたからではないかと思う。でも、正確には分からない。それが分かれば、その部分だけを極めていく。ハハ。
□初主演作『二十歳』で演技的にたくさんの経験をしたようだ。どんなことが助けになったか?
『二十歳』を撮りながら、たくさんのことを感じて学んだ。最大の収穫は、自信だ。僕を改めて引き出せた作品だ。キャラクターと妙に合った。
□2PMでのカリスマあふれる姿とは異なる、まったく違ったキャラクターだ。明らかに違う姿を見せようという意図的なものが反映されたのか?
これまでかっこいい役がなかった。『侠女』でもキャラクターが違うので、その時はまた新たな面を見られると思う。俳優を始める立場だから、できるキャラクターならば、なんでもやってみたい。壊れたキャラクターでもいい。アイドルとして生きてはいるが、アイドルだからと言って必ずしもかっこいい必要はあるのだろうかと思う。最近は、映画のキャラクターをよく生かせば、そこを買ってくれる方が増えてきた。どんなキャラクターでも最善を尽くして演技したい。