FTISLAND「トラウマだった認識、少しでも抜け出せて嬉しい」

FTISLAND(エフティーアイランド)が、1年4ヶ月ぶりに強力なハードロック音楽で戻ってきた。

最もFTISLANDらしく、FTISLANDのすべてを盛り込んだニューアルバム『I Will』。FTISLANDはこのアルバムと共に久しぶりに韓国活動をしてどうだったのだろうか。

□久しぶりにカムバックした感想をお願いします。

イ・ホンギ:ぎこちない。ハハ。とにかくすべての雰囲気に慣れない。僕たちがいつもやってきた音楽だったが、韓国で初めて披露するジャンルで出てきた。心臓が飛び出しそうだった。実は僕は夜に喉が開いて、朝や昼は上手く歌えない。ようやく喉が開いてきた。

□イ・ホンギのヘアカラーが目を引く。自分で選んだのか。

イ・ホンギ:そうだ。最初は緑にしたくてやったが、脱色してコーティングした後、紫と藍色の間のような、この色にした。すぐぱさぱさしてくる。

□FTISLANDメンバーとファンが、待ちに待った韓国アルバムだ。

イ・ホンギ:相当な気合だ。

イ・ジェジン:忙しくなったが気分がいい。久しぶりの活動だし、事務所と懸命に戦って生まれた音楽だ。ハハ。

□今回のアルバムは、大衆受けする曲というよりは、メンバーがやりたい曲を入れた。これに対する心配はなかったのか。

イ・ホンギ:心配はない。正直に遠慮なく言えば、今僕たちが大衆受けする歌を歌っても、大きな話題になるだろうか。ハハ。18歳の時だったら分からないが、今はそうではない。(メンバー:兄さん、その時はハンサムだったよ。)今、韓国の音楽チャートを見ると、少し限定されている。同じサウンド、同じシステムだ。多様なK-POPが良いじゃないか。だからやりたかった。

□今回のアルバムに対する自信があるとすればどんなところ?

イ・ホンギ:個人的にこのアルバムはずっと前に作った。今まで音楽番組で、こんな風なサウンドはなかった。「これは何?」と思われるかもしれない。それでも歌に力があるので音源とライブは異なる場合がある。たくさんの方が「韓国にこんな子もいるんだ。こんな音楽もするんだ」と思ってくれたら嬉しい。

イ・ジェジン:どうしても音楽番組ではライブ演奏ができないのでトーンにも気を使った。メンバー別に一週間以上かかり、トーンを掴んで練習した。

□日本での活動が多かったが、日本ではロックについてどうなのか。

イ・ホンギ:日本では、さまざまなジャンルに挑戦した。季節に応じて曲を動かしたりもした。ジャンル別とはいえ、基本的なベースバンド・サウンドを土台にいくつかの試みをした。まだ韓国では「何これ。X-JAPAN?」という視線が多い。

□韓国での反応はやや残念ではないか。

ソン・スンヒョン:これまでやってきたことではないので、今回のアルバムは新しい変化を与えられるタイミングだと思っている。大衆も、僕たちを見て「こんなジャンルもやるんだ」、「韓国のロックもかっこいい」という点を知らせることができたら嬉しい。

□それでは公演も頻繁に行う計画なのか。

イ・ホンギ:事務所にはお願いしてある。スケジュールの関係で現実的に多くの場所を行ったり来たりすることはできないが、可能な限り時間があるときは小劇場でも、どこでもライブをする姿を見せたい。事務所もOKした。今年からたくさん変わりそうだ。公演もたくさん計画されている。

□タイトル曲「PRAY」は、4人のメンバーが歌詞を直接書いた。特別な意味が含まれているのか。

イ・ホンギ:ものすごく入れた!4回ぐらい書き直した。ハハ。

□メンバーが一緒に曲作業を行って、衝突することはなかったのか。

一同:めちゃめちゃ多かった!

ソン・スンヒョン:タイトル曲「PRAY」も作業の終盤で入れるか、入れまいかとずっと修正していた。

□そのように摩擦が生じた場合には、どうやって合意するのか。

一同:過半数だ。

イ・ジェジン:お互いに過半数に従い、相手が「もう1回やってみて」というと「いいね」とすぐに納得する。

□今回のアルバムを準備しながら事務所とたくさん戦ったと聞いた。

イ・ジェジン:どうしても事務所にはいろいろな事情があるし、メンバー同士も自分なりに考えている部分がある。見ようによれば、僕たちは事務所の最初の息子だった。他のアーティストと調整した結果、僕たちができなくなる場合も多かった。僕たちがやりたくて出てきたアルバムが今回のアルバムだった。今回のアルバムは、人気を得ようというアルバムではなく、未来を見つめているアルバムだ。代表も「よし。お前たちもこれからは、やりたいことをやる時になったね」と言われた。

□FTISLANDはアイドルバンドというイメージがある。今回のアルバムでは、どのようにこれを脱却しようとしたのか。

イ・ホンギ:僕たちは、性格上アイドルは合わない。最初からアイドルをするために集めたのではなく楽器が弾けて歌える子を集めたメンバー。地下の練習室で一生懸命に練習していた。どうしても若い年齢でデビューしたので認識自体もそうだったし、システムもよく分からなくて指示されたとおりにやっていただけだった。でも、やればやるほど、自分はそれではだめだと感じた。

□ファンはFTISLANDのアルバムを本当に長い間待っていた。

イ・ホンギ:僕たちもすごく待っていた。ハハ。毎回本当にありがとう。だからSNSに「どこに行っても負けない、あなたが応援するアーティストになる」と言う、最近のアイドルが多いが、僕たちを待っていてくれて応援してくれることに対して報いたい。