10周年を迎えた東方神起が2年ぶりの単独コンサートで2万4千人のファンを魅了
10年という時間の間、積もってきた彼らの内面が、今回の舞台で光を放ったようだ。
決心して出てきたように、2年ぶりにファンの前に立った2人の男は、ブロックバスター級の舞台をプレゼントした。12月7日、ソウルオリンピック公園体操競技場で東方神起のスペシャルライブツアー「TVXQ SPECIAL LIVE TOUR-T1STORY」が開催された。今回のソウルコンサートは東方神起が韓国国内で約2年ぶりにリリースする単独コンサートであり、スペシャルライブツアーの火ぶたを切る公演で、販売開始と同時に全席が完売の爆発的な反応を得て、計2万4千人の観客を動員した。
公演は、最初から強烈そのものだった。強烈な色のレーザーと映像、東方神起の刃物のような鋭いパフオーマンスが入り交じって、一時も目を離すことができなくさせた。また一曲、一曲の舞台に重みを感じさせた。長い時間の間悩んで、念を入れたということを見る者が明らかに感じることができるよう、それぞれのステージが特別だった。
特に舞台の各種装置は、どのコンサートよりも倍の派手さだった。90度に建てられたフロアのLEDだけでなく、階段型リフト、ターンテーブル、ムービングステージなどで構成されており、すべての人の視線を圧倒した。また、韓国国内で初めて公演会場の天井までプロジェクタービームを撃って舞台の立体感を一層生かした3Dマッピングと、レーザーの踊りのような動きとが調和した、レーザーパフオーマンスのような幻想的な舞台演出が加わって、東方神起の多彩な魅力を満喫できるように具現化されていた。
チャンミンが2か月間の念を込めて公開した体は自身のソロ舞台である「Heaven’s Day」で光を放った。絶妙な照明と映像の組み合わせは、2か月の間、厳しい禁酒と食事制限の満足のいく結果となった。そして、初めて公開したユンホのソロ舞台「Bang」は、まるでマイケル・ジャクソンを連想させるような舞台だった。キレのある振り付けと彼ならではの派手なショーマンシップでカシオペア(韓国のファンクラブ名)を片時も目を離すことができなくさせた。
今回の10周年コンサートの特別さはこれだけではなかった。今回のコンサートのタイトルであるT1STORY(TVXQ HISTORY)という意味のように10年間の歳月を思い起こす時間を持った。その意味で、チャンミンは、「以前の僕たち東方神起の曲を皆さんと一緒に歌ってみたかった」とし「当時は『あんなこともあったなぁ』『兄さんたちがこうしたなぁ』という方もいらっしゃると思います。皆であの時のあの時間を共有できたら嬉しいです」と「I belive…」「My little princess」「You only Love」「Tonight」などをファンと一緒に歌い、思い出を振り返り、10年間のカシオペアとの呼吸が感じられる瞬間だった。
彼らはアイドルとしてではなく、アーティストとしての存在感がより大きく見えた。前述したユンホの「今日は自分の思い通りにする」という言葉のように、彼は歌を歌って途中靴を脱いで裸足で闘魂ダンスを披露したかと思えば、コミックダンスとキュートな表情など、ためらいのないファンサービスを惜しまなかった。特に2人はムービングカーであちこちにいるファンに近付いて目を合わせて情熱的に1万2千人余りのファンたちの呼応を引き出した。
デビューしていつのまにか4000日、10周年を迎えた。いろんなことがあった10年という時間の分だけ、東方神起はさらに成熟し、強者になった。