2PMウヨン“5年半ぶりのソロ”…ウヨンの成長に喜ぶ

アイドルグループ2PMのメンバーウヨン(チャン・ウヨン)が2ndミニアルバム『BYE(別れる時)』で帰ってきた。2012年にソロデビューして以降5年半ぶりだ。昨年日本で発売したミニアルバムでオリコンチャートのトップに上がった彼にも、長い間の空白は負担になったが、その裏には歌手ウヨンを丸ごと表わしたという自信も相当にあった。
「僕にとって意味深いプレゼントのようなアルバムだ。僕の100%が含まれている。こん身の働きをして僕の考えを込めたし、伝えたい言葉を様々な音楽コンセプトで解きほぐした。最初のアルバムでは自信もたくさん足りなかったし、ダンスも計算しながら踊ったと思う。今は全く計算などしない。僕のフィーリングと思いを丸ごと見せようと思う確信ができた。もう何かが始まる感じがする。」
タイトル曲「ぴたり」は少々意外だった。セクシーでカリスマ溢れるパフォーマンスを見せると語っていた予想とは違い、ウヨンはアコースティックなサウンドをタイトル曲に選んだ。「ぴたり」は別れを前に泣いて関係を終わらせたがる女のウソの涙に「もう泣かないで行け」と話す男の姿を軽快なメロディで解きほぐした曲だ。
「(パク)ジニョン兄さんが『急に』という歌を聴いて5分も経たずにとても良いと電話をくれた。歌詞は少し修正した方が良いと言って、違う観点で解きほぐした。本来は別れた後、僕ひとりが泣く内容だった。ずっとジニョン兄さんと作曲家兼プロデューサーSuper Changddaiさんと相談しながら共に作り出した作品だ。」
ウヨンはタイトル曲「ぴたり」をはじめとして『別れる時』に収録された合計7曲全てに作詞、作曲で参加した。ジャンルは洗練されたポップを加えたフォークジャンルからダンス、レゲエ、HIPHOPまで様々だ。それだけシンガーソングライターウヨンとしての力量をこのアルバムに全て凝縮させたと言っても過言ではない。
「今回のアルバムはもう苦しまず隠れていろと、僕に始まりを知らせるアルバムのようだ。R&Bからダンサブルな感じまで全て生かしてみたかった。『I Like』という曲は最初から最後までラップソングだ。ラッパーではないが、伝えたい話が多くてラップを選択するしかなかった。反面『Guys』は80~90年代に流行したニュージャックスウィングで愉快になるように仕上げてみた。2PMメンバーが『Guys』を聴いて皆『君は本当に気違いだ』と言った。(笑)

そのなかでも「Guys」を説明する“芸能人思春期”という修飾語はとても興味深い。実際にこの日のインタビューでも5年前に自身へ訪れた“芸能人思春期”について言及し、全てに懐疑を感じた当時の話を打ち明けた。あれほど夢見て渇望したステージが恐ろしくなり、歌手としての人生を持続していけるかという悩みも多かった。真剣に自身の人生を考えた時期でもあり、苦痛のような時間だった。
「あの時はテレビ活動を最大限減らして絵も描いてみて、スキンスキューバも狂ったよう学び、音楽の勉強もした。ジニョン兄さんや他の兄さんたちにも多くの助言を求めた。方法を探して見たら、どんどん良くなる姿が見えてきた。以前まで成績に対するストレスがあったが、あの時からアルバムをリリースしてステージに立てるということが、このようにありがたいことなのだと悟った。その過程を勝ち抜いてみたら、僕が直接書いた曲も出せるようになったみたいだ。」
特にウヨンは最も辛かった時にも2PMメンバーを考えたことを明かし、チームに対する愛情を見せた。メンバーは負担になるかと思い、自身の辛さを感じさせたくない存在ながらも自身を強固に守る大切な支えでもあった。
現在2PMは昨年開催した「2PM CONCERT 6Nights」を最後にしばらく休息期をむかえた。昨年テギョンの現役入隊を皮切りに今年中にJun.Kとウヨンも入隊を終える予定だ。完全体で再びステージに上がるにはおおよそ3~5年の時間が必要だが、2PMは今後も「突き進む」というのが彼の説明だ。
「最後の公演をして幕が降りてきたが、皆が約束したように互いに肩を組んで泣いた。その時、誰ひとりとしてステージを出て行こうとしなかった。喜びと悲しみ、全ての感情が込み上げた涙だと思う。互いにお疲れ、ご苦労様と話すが、ただ少しの間一段落した感じだった。いつまた会えるのか、また会えるのか、そんな考えはなかった。悲しくて憂うつな感情ではなく、達成感で誇らしくて感心した気持ちだった。(2PMとして)再び走ってみようという自信だった。」
2PMとして生きてきた10年は自身にとって刃と盾であり、今後を持ちこたえられる筋肉になったと説明するウヨン。もう自身から離れない“アイドル”というフレームに対してもより一層大きな愛情が生じた。
「ある瞬間から僕がこのような音楽をして、こう踊らねばならないという枠組みを定めるのが無謀に感じる時もあった。今はそれを乗り越えて誰よりアイドルというものに自信を持ちたい。アイドルというタイトルが僕にはずっと音楽をする理由になるようだし、あえて恥ずかしがる必要もないようだ。もっと誇りに思って堂々とそれを言い分にしてより多くの事をしてみたい。」
今の成功は自分ひとりが上手にしたのではなく、誰かが自分を思い出させて探してくれたから訪ねてきた機会だと話すように、大きな山を越えた後のウヨンは見違えるように成長していた。ようやく本当に自身の仕事を楽しめるようになったウヨンが伝える今後の言葉がより一層期待される。