SHINeeミンホがむしゃらに熱心に…「勝負欲が僕の武器」

俳優と歌手、陽極を行き来して活発な活動を広げているアイドルグループSHINee(シャイニー)のメンバーミンホ(25)が、映画『二人の男』で犯罪・アクションジャンルに挑戦する。
★ミンホと真逆に位置するジニルを演じた
初めは底辺の生活を送っている家出青少年ジニル役について無数の悩みと心配が次から次へと出てきた。
「僕は暖かい家庭で育ったし、一度もサボることなく学校へ通って、デビューした後はファンたちの愛まで貰って平坦に生きてきたではないですか。反面ジニルは幸福な事がない子です。それで僕は、僕の幸せな記憶をひとつずつ次々と消して行きました。そうやってジニルに近づいてみたら、今まで理解できなかった全ての行動と感情が共感できました。撮影中盤ぐらいにはジニルがとても哀れながらも恐ろしく感じました。ひとりで毎日すみにいようとするのが、まるで部屋の中に閉じ込められている感じがして…

★演技のためにタバコを始めるなんて…
俳優が演技をするには、妥協しなければならない部分ができるはずだ。ミンホにとっては“タバコ”がそうだった。いくら演技のためにでも、タバコだけは絶対に吸ってはいけないと念を押したけれど、結局わき上がる演技欲に降参した。数えられないほど多くタバコを咥えて過ごしていたら、今まで共感できなかった喫煙の中毒性も知った。
「家出青少年がタバコを吸うのと吸わないのとではイメージの差がとても大きいでしょう。結局吸うことにして、喫煙者が見た時『あれはフリだね』と思われないよう、慣れるために毎日吸いまくりました。初めは吐き気もしてご飯の味も落ちましたが、いつの間にか僕も知らないうちに、朝起きれば1本咥えるほど身体が反応しました。絶対止められないだろうと思いましたが、弱気にならないように催眠もかけて太ももまでつねりながら結局止めました。自分との約束も守れない人になるのは嫌いだったんです。序盤にタバコを吸うシーンたちは抜いてはいけないのかと監督に尋ねたら、とてもクールに抜いても問題ないとおっしゃいました。演技さえ上手にすれば良いと!監督も『二人の男』が初めての長編監督作品だからか、僕よりもすごい情熱を感じました。後ほどやっぱり吸うと訂正すると、監督が口角を上げながら『なぜ吸うんだ!止められなかったらどうするつもりだ!』とおっしゃりましたよ。」
★情熱と体力で引っ張って来た今日
SHINeeとして活動する時からあらゆるバラエティ番組へ出演するたびに“情熱”などの修飾語がつけられた。スポーツや勝敗を巡る分野においては負けたくないという本性を常に表していた。やはり2歳差の兄と共に育ったおかげで、負けず嫌いになったようだ。
「いつの頃からか実の兄と比較されることがとても多かったです。勉強はもちろん力やスポーツでさえも兄に負けてとても悔しかったです。デビューしてからも、僕がメンバーより至らないと感じれば熱心にしなければ生き残れないと思いました。それでがむしゃらに熱心にしましたが、その勝負欲がまた僕の武器でもあったようです。その当時は幼くて初々しいので僕がちょっと不足しても可愛く見て貰えましたし。もちろん今ミスをしたら大変なことになります(笑)。」

今年一年は本当にあっという間だった。今秋にフルアルバムでカムバックしたのはもちろん、最近リパッケージアルバムを発売した。ここにまもなく始まるドラマ『花郎(ファラン)』の放映を控えた状態だ。仕事熱心というのは本当に気軽なことではない。本当に身体がふたつあっても足りないという言葉が実感できる。
「正直からだが3つだったらいいですね(笑)。それでもこれだけは少し自信があるのですが、それは他の人より体力があるという点です。それで今まで2種類のことを併行してもあまり無理が来なかったようです。スケジュールが重なるとうまく集中できなくて悔しいことはありましたが、体力的に凄く苦労したというのはありません。僕は寝られなくても良いから演技がしたいと言いました。ところで、そんな風に言ったところ本当に眠れませんでした(笑)。」
★演技アイドルが先入観? かえって目標を植え付ける
個人的に“演技アイドルを”という言葉を否定的に捉えていない。美しい容姿のおかげでキャスティングの幅が狭まったりもしたが、かえって肯定的に考えた。
「今回の『二人の男』のように僕の意外な姿を見て観客が驚けば、それがまもなく原動力となって達成感を与えるでしょう。“演技アイドル”という色眼鏡で見るのは良いことではありませんが、僕はこれもまた純粋にプレーヤーの問題だと思います。どれほどリアルに演じるかによって、結局その鋭い視線が良い視線に変わるという確信があります。僕としては、人々が一貫して無関心なよりは僕を見つめてもらうのが目標です。