BIGBANGのT.O.P、「美術愛好家としての最終目標は美術館を作ること」

BIGBANGのT.O.P(本:チェ・スンヒョン、29)が美術キュレーター(学芸員)として本格デビューした。香港コンベンションセンターで開かれる世界的な美術品競売会社サザビーズ(Sotheby’s)の東洋と西洋現代美術イブニングセールからだ。競売に出てくる作品は合計28点。推定価格1,150万ドル(約119億円)規模で全てT.O.Pがキューレーションした。歌手BIGBANGのメンバーではない、美術品コレクターとして彼の芸術的な趣向が反映されたコレクションだ。美術愛好家としてT.O.Pの最終目標は美術館を作ることだ。自身のコレクションを他の人たちと共有するためだ。以下はT.O.Pとの一問一答だ。
-アジアの若い美術愛好家でありコレクターに選ばれるT.O.Pが、サザビーズ競売キューレーションに参加することになりました。まずは感想を教えてください。
▲このように意味のある競売にキュレーターとして参加することになり嬉しいです。今回の競売は色々と意味深いです。サザビーズにはアジアの若いコレクターと共にする初めてのコラボレーションであり、僕もまたキュレーターとして公式デビューする席です。共に今まで進めてきた一般的な競売とは違い、収益金の一部を寄付することによってより多くの創作者などを後援する点で、僕にとても重要で意味のあるプロジェクトです。このために1年余りの間、僕だけでなく多くの方々が共に精魂を込めて準備してきたプロジェクトであるだけに、さらに多く方々が関心を持ち参加して下さればより一層素敵なプロジェクトとして残るのではないだろうかと思います。
-今回の競売参加はどのように成し遂げたのですか?
▲1年前サザビーズから提案がきました。彼らは若いコレクターである僕に対してとても感心があったし、対話をしながら商業的なプロジェクトではなくもう少し新しくて良い趣旨で意味のあるコラボレーションなら参加すると言いました。アジアには才能が多いが難しい条件にいる作家が多いです。彼らを後援するプロジェクトをしたかったのです。それで始めることになりました。
-好きな韓国人作家、海外の作家は誰かですか?
▲とても多くて挙げきれない。海外の作家ではマーク・グロットヤンやルドルフ・スティンゲル、マーク・ブラッドフォードなどです。そしてアートコレクターとして常に新しい作家を勉強して、包容力を持ってしてその概念を研究して学びますが、結局常に僕の心が帰ってくることになる作家はやはりゲルハルト・リヒターです。最近の韓国人作家の中ではパク・ジナ作家のペインティングが良かったです。
-ギャラリスト(画廊の経営者)を夢見ているという話を聞きました。今回のサザビーズのイベントはその開始だと見れば良いのでしょうか?
▲ギャラリストではなくて遠い未来に個人的な夢がひとつあります。美しいと感じて良い影響を受けてインスピレーションを受けた僕のコレクションを、人々と共有できるとても小さな美術館を作りたいという夢です。その作品を多くの方々と共に共有して、そのような喜びを共に分かち合うことができる機会があれば、コレクターとしての人生が僕には非常に貴重で幸せだと思います。
-T.O.Pが美術を通じて成し遂げようと考えるものがありますか?
▲多くの若者たちと芸術があたえる美しさを共有して、より簡単にその美しさを感じさせてあげたいです。そして各自、他の創作をする若い芸術家がより美しい環境と条件の中で世の中になかった新しい美しさを作り、多くの人々の心を幸せにできる新しい創作物がたくさん世に出ることを願います。美術、音楽、映画、演技などすべての芸術領域、その中で常に新しいものを捜し出そうと研究する恵まれない環境にある若い芸術家を助けられるプロジェクトを常に作り出したいです。