少女時代、ガールズグループ“9年”が持つ意味

少女時代が9周年を迎えた。2007年8月5日、少女時代がデビューした。3日に1stアルバムを発売したが、SBS「人気歌謡」を通じて初めて公式ステージに立つ日が公式デビューという事になった。9年続いたのも驚異的だが、それがアイドルグループという点でさらに大きな意味を持つ。ほとんどのガールズグループは寿命が短く、限界を越えられなかったが少女時代は違った。
今月5日に発表した少女時代の「あの夏(0805)」は、音源チャートを席巻して9周年を祝った。「あの夏(0805)」は今月5日午前10時基準でGenie、Naver Music、Mnet.com、Bugsなどで1位に上がった。MelOnでも2位を記録、各種チャートで上位圏へ無事ランクインした。今回の曲は毎週金曜日に発表されるSMエンタテインメントのデジタル音源公開チャネル「STATION」を通じて発売されるプロジェクトの一環だが、他の曲とは持つ意味が違う。「あの夏(0805)」は少女時代の9周年を記念する曲であり、ファンたちに対する感謝の気持ちを込めた“ファンソング”だ。
メンバースヨンが歌詞を手掛け、歌詞にはソウォン(少女時代ファンクラブ)と変わることなく一緒にいたいというメンバーの気持ちが込められた。共に公開されたミュージックビデオには、9年間で発表した少女時代のアルバムコンセプトと海に漂うボトルメールが収められた。これに対しファンたちは、一部のソウル地下鉄の駅に9周年を祝う大型の広告を貼りだすなどの行動で応えた。
歌謡界関係者たちは口をそろえて「ガールズグループが7年を越えることも難しいが、9年も愛されるのは少女時代だからできること」と話す。ある歌謡界関係者は「デビューの時から強固なファン層を獲得し、“国民のガールズグループ”にまで成長したケース。ますます激しくなるガールズグループのレッドオーシャン市場で、これ以上少女時代のようなガールズグループはなかなか出てこないだろう」と見通した。
「アイドル年鑑2015」の筆者であり、ウェブマガジン アイドルロッジ編集長の音楽評論家ミミョ(本:ムン・ヨンミン)は“強固なファン層”こそ少女時代を健在にさせている要因のひとつに選んだ。「少女時代はガールズグループもボーイズグループと同じようにファン層を持てることを見せた代表的なグループ。少女時代、KARA、Wonder Girlsがそれを証明したガールズグループに選ばれるが、現在まで様々な音楽を見せて活発に活動を続けているのは少女時代」と語った。
実際に少女時代を除いて、ガールズグループ第1世代を含み9年間も着実活動し続けて歌謡界を守ってきたグループはいない。グループには最長7年の契約期間が設けられているため、“7年目のジンクス”という言葉が間違いなく付いて回る。しかし少女時代はアルバムをリリースする度に粘り強い人気を継続してこれを払拭した。メンバーの熱愛説と共にジェシカとの不仲説に迂余曲折を体験したが、ジェシカを除く8人でリリースしたアルバム『Party』が再び大人気を得て少女時代の健在を証明した。
KARAと共にオリンピック体操競技場で単独コンサートをしたガールズグループとして名を残し、ボーイズグループに劣らぬファン層も10年目の少女時代を存在させるのに一役買った。