結局、永遠の完全体はなかった。大きな事件もなく“無事故”でチームを維持してきたアイドルグループBEASTもチャン・ヒョンスンの脱退で危機を迎えることになった。1ヶ月前でさえメンバー6人の完全体で活動するという意志を見せたのでより一層残念な状況だ。
BEASTはチャン・ヒョンスンの脱退により、今後は5人で活動するという立場を明らかにした。所属事務所CUBEエンターテインメントは今月19日午後「BEASTは本日をもって、メンバーチャン・ヒョンスンがチームを脱退し、ユン・ドゥジュン、イ・ギグァン、ヤン・ヨソプ、ヨン・ジュンヒョン、ソン・ドンウンの5名体制でチームを再整備いたします」と公式の立場を明らかにした。結局BEASTもデビュー8年を超える事ができず、チームは変化することになった。
これでBEASTは5人組になり、チャン・ヒョンスンはCUBE所属のアーティストとしてソロ活動を準備することになった。2009年のデビューから今のBEASTになるまでずっと共に音楽を作り成長し、喜びを分かち合ったメンバー6人なので、今回の決定は簡単なものではなかっただろう。公式の立場を明らかにして「それぞれ違う音楽的な見解から始まった性格の相違」という説明まで付け加えたのは、それだけBEASTメンバーも熟慮の末にこういった決断を下したという意味を含んでいる。
もちろんBEASTが解散するわけではないが、7年間大きな事件事故に巻き込まれないでトップの座を維持してきた状況で、チャン・ヒョンスンの脱退がより一層残念にならざるを得ない。BEASTほどまっすぐ成長してきたグループはそれほど珍しい。
また、最近チャン・ヒョンスンが公演などにしばしば参加せずに膨らんだ態度論議と脱退説に対しても「6人全員が共にする」という立場を明らかにして“完全体維持”に対する意志を見せたので、突然の発表はファンたちを困惑させる状況だ。
最近の様々なアイドルグループが解散したりメンバーの脱退で変化が起きており、長い間チームを完全体で維持できずに残念だ。ガールズグループ少女時代もジェシカの脱退で8人組になり、KARAもメンバーの専属契約満了により事実上チームが解散した。彼らがいつか再び元祖アイドルグループgodのように完全体としてひとつになる日が来ることもあるだろうが、BEASTの事例はアイドルグループの完全体の寿命はそれほど長くないということをもう一度見せる事例だ。
5人組になったBEASTは今年発表するニューアルバムの準備に没頭する予定だ。チャン・ヒョンスンもソロ活動のための準備を計画中だ。それぞれ違う道を行くことになったが、相変らず同じ所属事務所の同僚としてお互いを応援することになったBEASTとチャン・ヒョンスン。彼らがデビュー後にむかえた最も大きな危機をどのように克服し解消するのか、成り行きが注目される。