FTISLANDイ・ホンギ、「誰かに見られるための人生じゃない」 -インタビュー2

「50代にはレジェンドに!バンドでもイ・ホンギでも」
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多くの才能が溢れる男、人気バンドFTISLANDのイ・ホンギのインタビュー。インタビュー1に続き、彼の内心を尋ねた。

Q.先輩たちは“イ・ホンギ”をなぜ可愛がると思うか。
やっぱり幼い頃から先輩たちと仕事をしてきたからだと思う。それでもう、兄さんたちに良くする方法は少し分かるけど、弟や妹に良くしてあげる方法が分かりません。初めてメンバーに会った時は本当に難しかった。今になって(メンバーに接する方法が)少しわかるような気がする。

Q.どんなことを知ったか。
弟でも兄でも関係なく人によってちょっと違う。ジョンフンなんかの場合は、先に歩み寄ってきてくれる人が好きだ。(茶目っ気溢れる声で)小心者で自分が先に近づくことができない(笑)。ミンファンもそういう性格ではあるけれど、酒を飲めば素直に話すスタイルだ。ジェジンはあれこれ弟や兄さんたちの表情をよく読んで、状況判断が上手だ。以前は少し自分を責めやすかったけど、性格がとても変わった。スンヒョンは…本当に…あー、あー、そのー…ワハハハ。あの子は表情がコロコロ変わって、色々上手にできるようだけど、見方によっては本当に変だ。両極端だ。

Q.2年前にインタビューした時もそうだったが、今でもジェジンにたくさん頼っているように見える。
ジェジンと馬が合う。話す時に通じるものがある。音楽的な指向は完全に正反対だが、音楽的な話を一番たくさんする。ジェジンが全体的なメロディは全部作ったが、サビのメロディが出てこないと突然電話をかけてくる。ジェジンはベーシストだから、鍵盤でコードを打って僕に送ると、僕が寝て起きてギターでコードを再び打って録音して送る。そんな風に混ぜて作った歌が、今回の日本シングルに収録される。昨日もジェジンが僕の作業室に来た。「お前は自分の家に作業室があるのになんでこっちに来るんだ」と言ったら、ジェジンが「ひとりで部屋の中で灯りを消して作業するのは嫌いだ」と言った(笑)。音楽をする人たちと一緒にいれば、影響もたくさん受けることになってはるかに面白いと言いながら。

Q.音楽的な方向性が違うと言ったが、互いにどんなスタイルなのか。
僕はモダンなものを主に作って、ジェジンはディープなものをたくさん作る。ジェジンはブリットロックやマイナーロックなどがかなり好きだ。最初にバンド結成する当時、「ピアノ弾ける? ギター弾ける? ベース弾ける?」というような時から、基本的にジェジンが好きなコードはマイナーだった。昨日も作業室にきてマイナーコードを弾いて帰った(笑)。ジョンフンは若干メジャーな感じ。テンポが速くて派手ながらも激しいスタイルを書く。それで良い。色々な色を出す様々な音楽の中から僕たちが遊べるというのが、僕たちだけの長所だと思う。

Q.今後もっとしてみたい音楽があるか。
バンドをして見たら、バンドサウンドにとても慣れていた。僕は音楽には必ずリアルな楽器が入らなければならないという固定観念があった。ところが今回一緒に仕事をする弟がエレクトロニックミュージックをしている。その子たちと作業をしてみたら、最近は歌を作る時にリアルな楽器が無くてもかまわなかった。それでリアルな楽器にエフェクターをかけて声をちょっと変えてみたり、キックもいろいろ混ぜたりしてみている。この頃僕がシンセポップにハマっている。そんな事を言っていても、韓国で僕のソロアルバムは100パーセント悲しい感じで出てくると思う(笑)

Q.音楽関連の話ばかり聞いたが、才能が多い人のようだ。
またまた~(冗談調で)上手にするでしょう?ハハハ。酒を時々飲む友達からこんな事を話した。
「お前は本当にくず拾いみたいだ」
「なんで?」
「お前は好きなことを全部して、金を儲けて生きるじゃないか」
って。
でもどうしたらよいのか? 僕が上手にできるのはこれしかないのに(笑)。やりたいことは、できるなら全てやってみるタイプだから、干渉されるのは好きじゃない。僕がいくら自由奔放でも度を越さなければ会社もこういう性格をすごく理解してくれる。この頃また会社が大きくなって人材も多くなって嬉しい。会社が気を遣わねばならない人が多くなって、僕たちにタッチしなければそれはとても嬉しい。ハハハ。僕は(ハン・ソンホ)代表に時々お小遣でもくれと言うだろう。友だちのように気楽に過ごして、互いに頼っている。常に代表は僕に「俺はお前の気持ちが分かる」と言っているけど、うーん、本当に分っているかな? (笑)

Q.ハハハ。演技も着実にして行ってきている。今年は少しの間、休むタイミングなのか。
ひとまず今年はちょっと休むと言った。序盤に良い作品があったが、ツアーと重なってやらなかった。昨年と一昨年はとても忙しかった。難しいことばかりをして…。

Q.髪の色は自分が決めるのか。
そのとおり! 誰もタッチできない。今までしてみない色がない。ピンク、ミント、ゴールド…でも今回の緑色の髪は、プライベートで歩き回るには恥ずかしかった(笑)。今日みたいに撮影するときは綺麗に出てくるけど、いつも帽子を被らず出かければ思わず(頭を下げる動きをして)こんな風になった。ピンク色の髪の時はそのまま出歩いたけど!染める時に作業室の弟の髪も僕が赤とピンクに染めさせた。3人でご飯を食べにでかけるとみんなに見られる。信号機だ(笑)。

Q.自身をよく理解しているからうまく整えることができるようだ。
僕は僕自身を愛している。

Q.イ・ホンギの20代はどのように記憶して欲しいと思うか。
20代よりは30代を見つめている。男は30代だ。バンドも30代だ。20代は30代のための過程だ。そして誰かに見られるための人生でなく、僕自身が十分に楽しんで面白く生きているから、そういうことに対する未練もない。派手に生きるというつもりはないから。代わりに30代からはちょっとカッコよく生きよう、というのはある。

Q.人生の絶頂はその時だろうか?
それは40~50代だと思う。50代にはレジェンドにならなくちゃ!バンドでもイ・ホンギでも。