『監視者たち』チョン・ウソン、悪役にも品格がある?

昔、映画の中の“悪い奴”とは、“優しい主人公”を傷つけるために焦らした。

刃物を振り回したり銃を撃つ前、長いセリフや渋い顔を見せて主人公に返り討ちにされた。また、悪役の常連俳優は別にいた。まずハンサムは除外され、見た目が印象的な人物が優先だ。

このような以前の悪役の典型的な公式を当てはめれば、チョン・ウソンは“悪い奴”のキャスティングから最初に脱落する俳優のひとりだ。シン・ソンイルに続くハンサムスターとして、1990年代に最高の人気を享受しながら青春時代を過ごした彼は、40代になった今も高い身長と彫刻のような容姿を武器に優れた競争力を誇る。

そのようなチョン・ウソンが生涯初の悪役を引き受けた。チョ・ウィソン、キム・ビョンソ共同監督の新作スリラー『監視者たち』でだ。チョン・ウソンの悪役は果たして似合うのだろうか?疑惑は映画を見れば解ける。

チョン・ウソンはチョン・ウソンらしいスタイルで悪役を消化した。

もし彼が野獣のように荒々しくふるまったとすれば奇妙な悪役になったかも知れないが、俳優歴20年のチョン・ウソンは99点の答案用紙を観客に提出した。クールに罪を犯して大胆に人を殺す冷血な殺し屋として。