イ・ビョンホン「いつまでもシックスパックばかり見せるわけにはいかない」

イ・ビョンホンが伝説的なハリウッドの人気シリーズ『ターミネーター:ジェネシス』(『ターミネーター5』)にキャスティングされた。

『ターミネーター』の5作目で今までターミネーターのコンセプトからキャラクターだけ持ってきて、新しく作る。

ハリウッドのシステム上、引き受けた配役に対する公開はされていないが、外信はイ・ビョンホンの役に対して暗殺任務を引き受けて未来から送られる“サイボーグ”ターミネーターだと推測している。元祖“ターミネーター”のアーノルド・シュワルツェネッガーと対抗するキャラクターで、映画の重要キャラクターのひとりだ。

イ・ビョンホンは2009年『GIジョーバック』のストーム・シャドー役でハリウッドに足を踏み出した。当時は白い覆面を被ったアクション中心の東洋人俳優だった。見えない“新人”はますます頭角を現わした。目を光らせて“殺伐と”アクションを披露した彼の姿に全世界のファンの心が動き、特にアジアファンの熱狂的な支持が一役買った。

尋常ではない反応を感知したハリウッドスタジオは“新人”イ・ビョンホンの可能性を発見、本格的に彼を映画の中心に引き込んだ。『GIジョー』に続き『GIジョーバック2リベンジ』に出演することになった彼は、覆面を脱いでキャラクターの裏に隠れたストーリーを見せた。

イ・ビョンホンは『GIジョーバック2リベンジ』のインタビューの時に「他のキャラクターもしてみたいが、まだ選べる境遇ではなく選択される立場だ。別のバージョンのセリフを言ってアクションをしてみたい気持ちが強く、まだダメなようだ。シックスパックばかり見せて足蹴りをするばかりの役だけで終わることはできない。望む役が僕に来るように、なんでも貪欲に飛びついて努力するだろう」と抱負を表わした。

厳しい確約のように、彼は365日続ける努力を怠らなかった。アクションの練習に力を注いで完璧な筋肉質のスタイルを作るために死力を尽くしたのは言うまでもなく、英語圏の観客が聞き取れる言葉を駆使するため、英語の会話も怠らなかった。愛する家族、恋人に会いたくても簡単に韓国へ戻るつもりもなかった。孤独な自分との戦いに負けたくなかった。

『GIジョーバック2リベンジ』がアジアで大ヒットし、イ・ビョンホンに対するブランド価値が高まった。その後出演した3作品目の『REDリターンズ』がこれを証明した。地位もまた変わった。ストーム・シャドーを越えるキャラクターで、アメリカ式のコメディまで流暢に演じた。ハリウッド映画の中でイ・ビョンホンと彼の実父が共に映った写真が登場し、エンディングクレジットにはイ・ビョンホンの父の名前も載った。韓国語のセリフも時々聞けるようになった。ブルース・ウィリスと肩を並べたハリウッドの俳優になったのだ。

それでもイ・ビョンホンは低姿勢だ。『GIジョー』シリーズに比べて変わった位置づけを尋ねる記者たちに「まだ新人俳優だ。もっと熱心に努力しなければならない」と話すだけだった。

ハリウッドもシックスパックだけでなく想像以上の才能を持つ宝石だということを知るようになり、絶えずラブコールを送った。『ターミネーター5』までに回数としては4度、作品では3作品のハリウッド超大作に名を刻んだイ・ビョンホン。誠意がこもった塔は崩れず、良い農民に悪い土地はない。努力に見合う結実を得ている彼の歩みに拍手を送る。『ターミネーター5』でも一流の演技を見せ、世界中の人の心をとらえることを願う。

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