キム・スヒョン「『星から来たあなた』、能力を使うのは不憫」

十分に“人気スター”という修飾語を付けても問題ない。

MBCドラマ『太陽を抱いた月』と映画『10人の泥棒たち』『隠密に偉大に』を経てSBSドラマ『星から来たあなた』まで。引き続くヒットの中心には、キム・スヒョン(26)がいた。

400年前に謎の惑星から地球にやって来て、老いることもせず朝鮮半島で起きた全ての事件を共にしたト・ミンジュン。本当にありえない設定の中心に立った人物だ。

ト・ミンジュンを演じるにあたり、キム・スヒョンにとって何が最大の悩みだったのか。

「長い間生きてきたので、ト・ミンジュンが持つ歳月から培った“内面の厚み”に集中しようとしました。朝鮮時代の扮装や発展期の姿などを見せるのがとてもおもしろかったです。」

超能力を持つト・ミンジュン。キム・スヒョン本人が最もうらやましい超能力は何だったのか尋ねた。

「うーん。時間を止める能力も良いし、空間移動能力も良いですね。やっぱり空間移動が最も良さそうです。だって家にもはやく帰れるし。どこかに突然現れることもできるからです。ハハハ」

明らかにやりづらかっただろう。超能力を使うのは演技でしか出来ない。これに対しキム・スヒョンも気まずさを隠さなかった。

「本当に大変でした(笑)。多い時は撮影する時にスタッフも全員が見守っていて、さらに周辺住民もいるところで、僕ひとりが白目をむいたり体を動かさないといけなかったんですよ。それでもおもしろい経験でした。友人もドラマで僕の姿を見て、本当に超能力を使えるようだと言いましたよ。」

それでもキム・スヒョンは、ト・ミンジュンが違う星から来たエイリアンであるのに、性格においては似た点があると話した。

「僕は実際にどんな仕事をしても、完全に集中しようという性格です。ト・ミンジュンも僕が持つ落ち着きがあり、このような部分においては僕と似ていたと思います。もちろん違う点は、ト・ミンジュン兄さんが僕より多くのことを知っているということで(笑)。」

キム・スヒョンは相手役であるチョン・ジヒョンと映画『10人の泥棒たち』に続き、2度目の共演だった。『10人の泥棒たち』では2人のラブラインに対し、そこまでの比重は無かった。しかし『星から来たあなた』を通じて再会した2人の息はどうだったのだろうか。明らかにぴったりのように見えた。

「ジヒョン姉さんとは『10人の泥棒たち』で初めてご挨拶したので、『星から来たあなた』で再会して本当にリラックスできました。ご存じのようにジヒョン姉さんの元々の性格が明るいので、現場の雰囲気を合わせるのもとても良かったですし。ジヒョン姉さんは本当に役に入り込むのが上手い女優だと思います。僕と年齢が少し離れていても、僕の立場からも簡単に入り込めました。キャラクターに対する準備もたくさんしましたね。『星から来たあなた』を撮影する間、最高のチョン・ソンイと一緒にしているという気がしました。」

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