キム・ヒョンジュンはどのように演技派に成長したのか

「以前の役は無理にしたのだ。キム・ヒョンジュンはこの役が合う」。これはキム・ジョンギュプロデューサーの大言壮語。冗談で話した話だが、自信から出るこの話の理由を、キム・ヒョンジュンが見事に見せている。

KBS2水木ドラマ『感激時代』は、巨大なスケールと華やかなアクションで、1930年代の日中韓ロマン溢れるチンピラが見せる愛と義理、友情を描き出す新しいスタイルのロマンチック感性ノワールだ。子役の活躍を経て、しっかりと筋が通るストーリーを継続している『感激時代』の中心には、ジョンテ役のキム・ヒョンジュンがいる。キム・ヒョンジュンは『感激時代』の初シーンから熱気たっぷりに恐ろしいほど冷たい殺気を吹き出す表情演技、そして短いセリフの後に続く気持ちの良い素早いアクション演技だけで、“美男”から“男の中の男”への変身を予告、視線をひきつけた。

続く子役時代では、幼いジョンテ(クァク・ドンヨン)とカヤ(チュ・ダヨン)、オクリョン(ジウ)の因縁、そして時代的背景と暴力団などの説明がされて、視聴者をドラマ世界に入りやすくした。一部では子役クァク・ドンヨンの好演がキム・ヒョンジュンの障害になるのではという憂慮の声も上がった。しかし、キム・ヒョンジュンは先立って進行された『感激時代』の記者懇談会で、「子役の演技を見て参考にしたりはしない」と話したように、自分だけの道を歩みながら、台本に溶け込むジョンテの感情を注意深く画面に描き出した。ブレない呼吸を維持、キム・ヒョンジュンだけのジョンテを作り出すことに成功したという評価を得ている。

特に号泣シーンは圧巻だった。彼が妹のチョンアを恋しがりながら自分を責めるシーンでは、キム・ヒョンジュンの演技力が急成長したことを如実に表した。視聴者の心を動かして目がしらを赤くさせるほど切ない感情を届けた。

「白い布と風さえあればどこにも行ける」という流行語を生み出すほど、『花より男子〜Boys Over Flowers〜』『イタズラなKiss〜Playful Kiss』などのイケメン演技に馴染んでいた彼だったが、キム・ヒョンジュンは今や本当に自身の服を着ていると感じる。アイドルグループ出身というイケメンイメージの中に、本当の自身のスタイルを隠していたキム・ヒョンジュンに気づいたキム・ジョンギュプロデューサーの目と、絶対的な支持と信頼の上で自身のスタイルのまま台本を分析して、自信あふれるアクション演技を披露するキム・ヒョンジュンの成長は、視聴者に見る楽しみを与えた。

さらにキム・ヒョンジュンは大先輩の重量感にも負けない主演俳優として軸を強く支えながら、ヤン・イクジュン、チョ・ダルファン、シン・スンファンなどとの厚い友情とタフなアクション、そしてジン・セヨン、イム・スヒャンとのロマンスなどで“男の中の男”の姿を見せる予定だ。

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