2AM「バラードをするアイドル、ユニークじゃありませんか?」

“バラード”といわれて最初に思いつくアイドル2AMが、3thアルバム『Let’s Talk』で1年ぶりにカムバックした。

デビュー7年目、いつの間にか中堅アイドルになった今回のアルバムは格別な意味が込められている。

今回のアルバムには、ティザーからアルバムジャケットまでメンバーの手が加わっていないものがない。チョグオンは「昨年発売した『Regret』はテレビでの活動ができず、心残りも大きかったです。久しぶりにリリースしたアルバムなのでとても気を使ったし、JYPの社員にも迷惑をかけたアルバムです」と愛情を示した。チャンミンは「もう誰も恨むことはできません。僕たちの意見がとても多く反映されたアルバムです。それだけ望むカラーを表現したので、後悔のないアルバムです」と力強く笑った。

メンバーは久しぶりにパク・ジニョンプロデューサーとの作業を行い、意見の衝突もたくさんあったと告白した。

「(パク)ジニョン兄さんの意見にとても反対しました。嫌で拒否したのではなく、方向性が違ったからです。メンバーの意見を総合した選択に対しては、不満を提起しません。争いはありましたが、愛しているから多くの意見を出して下さったと思います。」(スロン)

『Let’s Talk』は音楽でコミュニケーションを取って対話しようというメンバーの考えが反映された。爆発的な歌唱力より、全体的にリスニングしやすく話すように歌を歌った。無理な変化をつける代わりに、大衆が好きな2AMのカラーを失うまいと努力したのだ。それならばメンバーが考える大衆が好きな2AMのカラーとは何だろうか。

「身近で安らかな印象を好きになって下さるようです。他のアイドルのように珍しさを求めるより、“共感”というコードを利用しました。バラードでよく使われるメロディー、楽器がありますが、4人の声が加わって少しでも差別化された部分があると考えています。」 (チョグオン)

2008年のデビュー以降、2AMは様々なバラエティ番組に出演して活発な活動を広げた。デビュー当初からそうそうたる歌手たちと競争しなければならなかった2AMは、自ら仕事を探しに出たと語った。チョグオンは「『Never let you go〜死んでも離さない〜』までは自分の力で地位を築きました。マネジメントチームにバラエティ番組はオファーがあるだけ受けて欲しいとお願いして何百回と出演しました。『Never let you go〜死んでも離さない〜』で1位になった時、号泣しました。僕たちは辛い時に一致団結して、ソロ活動する時も各自のポジションで熱心に動きました」とチームワークの良さの秘訣を挙げた。

スロンは2AMの未来に対して「数年が過ぎてどうなるか分からないが、チームが解散するはずありません。20代のストーリーを描いた思い出だから裏切りたくありません」と話した。

2AMはボーカルアイドルというタイトルで7年を維持してきた。現在“ミュージシャンのにおいがするアイドル”から“ボーカルを追求する男性歌手”になる岐路に立っているといえる。しかし2AMはあえてアイドルのタイトルを外したくないと語った。「アイドルというタイトルを掲げて、ずっとバラードをするというのがユニークだと思います。2AMを捕まえようと何チームも出てきましたが、忘れられたのではありませんか?デビューして7年も過ぎたら体験したことも多く、『2AMっぽい音楽』という言葉だけでも広く認められたように感じます。」 (スロン)