Highlightイ・ギグァン、「僕の手が触れていないものがないほど没頭」

8年前、“少年”だったイ・ギグァンが、時が流れていつの間にか青年になり戻ってきた。1人の女性を愛するひとりの男のストーリーをアルバムに収めて濃い男性美を吹きだす。
2009年にAJという名で歌手活動し、同年アイドルグループBEASTとしてデビュー、そして2017年にHighlightとして再びデビュー、そして“イ・ギグァン”として再びデビュー。これはとても珍しいことだ。デビューさえできない新人に比較すれば、彼は新しい名前と姿で大衆の前に立つ幸運を4度も得たわけだ。Highlightメンバー兼ソロ歌手イ・ギグァンもそのような自身が珍しいように気まずそうに笑った。それと共に「いつも新たな出発に立つのはとても緊張する」としながら、その緊張の連続が嫌いなばかりではないといった。
イ・ギグァンが今月4日、ミニアルバム『ONE』を発表して8年ぶりに再びソロ歌手になった。AJという芸名を捨てて自身の名を掲げた。過去に活動したAJは“エース・ジュニア(Ace Junior)”の略字だ。「もうジュニアではないので、その名前に固執できなかった」とは言うが、それだけイ・ギグァンという人を見せたかった。
「開始のような名前だ。なくてはならない名前だ。それでもAJを跳び越えた人ということを見せる必要があった。AJとして活動する時より少し年を取ったし、人生経験もたくさん積んだ。さらに芸能界生活を通じて得たノウハウやステージパフォーマンス、過去の活動当時にお見せできなかったステージなど、音楽的にやりたい話を最大限したくて作ったアルバムだ。」
音楽に対する欲はアルバムだけ見ても知ることが出来る。8曲の収録曲のうち6曲を自ら作詞、作曲し、アルバムプロデューシングまで引き受けた。衣装、ミュージックビデオのコンセプトなども自身の意図のとおり製作した。「僕の手が触れていないものがない」という言葉が理解できた。
「多くの作曲家と会ってタイトル曲まで直接作ってみようと思った。なかなか結果は出てこなかったし、時間が過ぎていらだつようになった。ステージを楽しんで僕がうまく消化できる曲はどんなものか想像してみた。そうするうちにグループのメンバーである(ヨン)ジュンヒョン兄さんがくれた曲がとても気に入ってタイトルにしようと決めた。僕がしようと思った音楽の方向性と雰囲気が全体的によく合致した。」
イ・ギグァンが自身に集中して見せたかった音楽は、27歳になったひとりの男の話だ。1stミニアルバム『ONE』は愛するひとりの女性に対する愛の告白と同じだ。
収録曲の中で「ONE」は1人の女性に直接伝える愛の告白が歌詞とメロディーに溶け込み、「誤解する」は目つきと身振りで愛する女性に対する感情を表現した曲だ。「夢」は片思いする女性と恋愛する想像を歌詞に込めた。曲に対する全体的な説明をしてくれたイ・ギグァンを見るならば恋に落ちているようだ。それでなくとも彼は恋愛盛りの年齢でもある。
しかしイ・ギグァンは本来「経験談ではない」といった。
「多くの歌手が経験からにじみ出てくる歌詞や曲を使う。僕は経験で歌詞を書くというよりは想像をして話を作った。」
イ・ギグァンは今回のアルバムを準備して昔活動したAJの動画を全て調べて観たと語った。これは初心に帰るきっかけにもなった。
「僕の口からこういう話をするのは気まずいが、(AJ時代の自分が)本当に頑張っていた。ハハハ!大変なダンスをしながらライブもたびたびする姿に『この子はたくさん努力したんだな』と思った。いくら年を取って余裕ができるといっても当時の努力があったから僕がいると思う。新人の姿勢に戻って最善を尽くしたい気持ちが生まれた。『身体を使うものは努力しただけ出てくる』というのが座右の銘だ。昔熱心に生きたAJに引けを取らないほど努力する。」
イ・ギグァンの今回の活動の目標はひとつだ。AJ、BEAST、Highlightの中のイ・ギグァンではない本当のイ・ギグァンの姿を見せることだ。彼を好きなファンたちは公演会場に行ってイ・ギグァンの姿を見られるが、一般大衆はそうではない。バラエティ番組やドラマの中の姿でイ・ギグァンを評価して記憶する。
「バラエティ番組でふざける姿が全てだと考える方々も多い。単純にファンたちを越えて大衆にまで『あの子は単独でステージを整えられるんだ』という事を必ずお見せしたい。」