少女時代ソヒョン、湧き出る俳優としての可能性

ガールズグループ少女時代のソヒョンがミュージカル『風と共に去りぬ』を通してミュージカル俳優としての可能性を立証した。

昨年『太陽を抱く月』で舞台に上がったのに続き、『風と共に去りぬ』で第二の舞台に上がったソヒョン。大作の主人公なだけにプレッシャーは大きかったと思われるが、ソヒョンは期待以上の好演を見せており、この挑戦は賞賛に値するものだった。

ソヒョンは、自分が望むものは必ず手に入れなければ気が済まないという世間知らずの女性が、戦争を経験しながら徐々に運命を切り開いて強靭な女性に変わるスカーレット・オハラ役を引き受け、期待以上の演技と歌唱力で拍手を受けた。

ミュージカルとしては、2つ目の作品。今まさにミュージカル俳優という道に入ったソヒョンにとって『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラはとても大きな役である。大劇場公演で劇の中心にならなければならないキャラクター。何よりも、演技と歌唱力を共に兼ね揃えて舞台を導くことができなければ、公演全体が崩れる可能性もあった。

ソヒョンは、同じ役を演じているパダの爆発的な歌唱力や舞台上での余裕は持っていないが、彼女ならではのスカーレット・オハラを表現することには成功した。鋭い声で堂々としたスカーレット・オハラを表現し、きれいな声が役とよく合った。何よりもソヒョンの歌唱力も期待以上だった。パワフルではないが少女のように純粋で、時には強く鋭かった。

スカーレット・オハラの感情もよくとらえていた。世間知らずの女性から戦争によって喪失を経験しながら、徐々に強くなる姿をしっかりと演じた。感情や鬱憤が爆発するシーンでも自身の役目をきちんと果たした。常に完璧にスカーレット・オハラを表現したとは言えないが、俳優としての成長の可能性は十分に見えた。

以前ソヒョンは「最も重要な事は、私がスカーレットに完全に憑依されなければならない、と考えていた。作品も本当に何度も見て、鏡を見ながら『私はスカーレット』だと思った。ジェスチャーや行動を普段からやろうと努力した。舞台の上だけでなく、スカーレットとして生きていると思って、たくさん努力した」と述べている。

ソヒョンは、ドラマ一作品とミュージカル二作品を演じ今まさに演技者への道に入っている。当初から果敢に挑戦し、自分で自分の可能性を証明してみせた。ソヒョンが今後演技者としてどのような歩みを見せるのか関心が集まる。