パク・シネ、90年生まれの少女の成長

白い肌に大きな目、いつでも涙を流す準備ができている清純な少女だった。

パク・シネは2003年、SBS『天国の階段』で「愛は戻ってくる」と叫んだクオン・サンウの恋人チェ・ジウの幼少期役でデビューした。

パク・シネはこの作品を通じて、“美しくて清純な子役”として話題を集めた。すぐに存在を知らせた彼女は、ドラマ『ひとりじゃないさ』『カワイイか狂うか』『新パパは29歳』などで、主に高校生役で出演、キュートな演技を引き受けた。特に『カクテキ 幸せのかくし味』ではボーイッシュな髪形でりりしいヒロインを演じ、役者として活動の幅を広げた。

初主演作だった日韓合作ドラマSBS『天国の木』(2006)は、ヒットよりは経験を積む機会で、『宮S』(2007)も前作の期待に達することができずに苦々しい結果を味わったが、この時までもパク・シネの年齢はせいぜい17歳に過ぎなかった。依然として成長が必要な高校生だった。

そのようにしっかりと内面を磨いてきたパク・シネにチャンスがやってきた。2009年に放送された『美男イケメン>ですね』だ。

パク・シネはこの作品を通じて韓流スターになると共に、新世代アイコンとして位置づける機会を得た。その後『オレのことスキでしょ。』(2011)と『隣のイケメン』(2013)で青春ドラマの主人公に抜擢された。

某テレビ局関係者は「幼い時からしっかりと演技力を積み重ねたパク・シネのカードを使うことは非常に魅力的だ。青春ドラマにマッチした年齢ながらも、演技経験は豊富だ。アイドルや若い俳優のつたない演技力を、パク・シネが安定的に支えてくれる。『美男イケメン>ですね』や『相続者たち』でも、やはりアイドル出身の若い俳優の間で安定してドラマをリードしていく役割に長けている」と評価した。