イ・ビョンホン、彼が聞かせる彼の話…恋しいお父さん…

#恋しい僕のお父さん…“ハリウッド・キッド”の始まり

この頃ふと僕の周辺や媒体を通じて、父さんの話をたびたびするようです。亡くなった僕の父さんが僕を俳優の道へ導いてくれたようだと…。

静かに考えてみれば、幼いときに父さんと共に週末の名画をはじめ、TVでやる無数の白黒映画などを観ました。すると父さんは僕に「あの俳優は名前が○○○で、今回の映画でどんな役を受け持って、演技力が優れている」「あの女優は誰の妻で、映画にどのようにキャスティングされ、目つきの演技が本当に美しい」と、まるで映画評論家のように僕に絶えず説明しました。

僕はその時小学生だったし、完全に子どもだったんですがね。子どもが何を分かりますか。映画の内容も俳優の名前も何もかも分からなかったんですよ。ただ父さんと一緒に映画を観ながら説明を聞くことがおもしろくて、珍しかったんだと思います。また、父さんは僕を劇場にもたくさん連れて行きました。恐らく…『父さんのおかげで僕が無意識に映画や劇場というファンタジーをとても大きく持っていたけど…成長しながらそれを追いかけてみようとしたのではないか?』という気はしますね。今になって考えてみるとですね。