世代も性格も違う2人の共通の悩みとは

IUとイ・ヒョリ。一見似合わない組み合わせだ。イ・ヒョリが2008年に「U-Go-Girl」で歌謡界を席巻した時、IUはデビューしたての新人歌手だった。以前、FIN.K.L(ピンクル)時代に遡れば距離感はより一層生じる。年齢差もそうだ。干支も一回りを越える。それでも2人の出会いは運命だった。違うようで似ているイ・ヒョリとIUの間にだけ通じる悩みと真心があった。
最近放送されたJTBCバラエティ番組「ヒョリんちの民宿」では、お客さんなしで特別休暇をむかえたイ・ヒョリ、イ・サンスン夫婦とIUの姿が描かれた。お客さんを全部見送ったヒョリんちの民宿はせっかくの余裕をめいっぱい楽しんだ。
久しぶりに早朝ヨガに行くイ・ヒョリにIUも共にした。明け方4時30分から準備して家を出なければならないだけに楽ではない日程だった。しかし2人ともヨガを終えると、すっきりした顔を見せた。朝の日差しを受けて家に戻るところで、イ・ヒョリとIUは“本当の自分”に対する話を打ち明けた。
IUは先に「そわそわすると良い気持ちではない。統制力を失った気がする」と話した。これに対しイ・ヒョリは「とても喜んだり悲しかったりするのが私の問題だと思う」と反対の指向を明らかにした。このように性格が違う2人だが結局悩みは同じだった。平常心を維持したがるということ。イ・ヒョリは「あなたも私も平常心を維持できずにいるね」と整理した。
イ・ヒョリが自身の話として答えるとすぐにIUは「今はもう少し気楽になりたい。たくさん泣きたい」と、より一層深い胸の内をさらけ出し始めた。イ・ヒョリは「私は感情の起伏を減らしたい」と同じように望むという点を話した。引き続き「あなたと私は反対だから一緒にいれば相乗効果が生まれる。そうしようとあなたと私が会ったみたい。世の中に理由のないことはない」と愛情を表わした。
各自大切な人に対する話も交わした。IUは親しい同僚であるユ・インナを言及した。自分とは性格が違うが、互いに理解して合わせていく仲だという。イ・ヒョリも初めは夫イ・サンスンの感情が干からびたと考えて寂しかったが、今では毎日がイベントのようだと話した。自分自身はもちろん周囲を囲む色々なものを共有して2人はより一層近づいた。
IUが出勤準備をしに行った間、イ・ヒョリはさき程の話をイ・サンスンと分かち合った。彼女は「ジウン(IU)は物静かだと思ったけど、そうじゃなかった。感情を抑制していた」と残念がった。引き続き「一度泣いたとしてもさらけ出してみないといけないよね」と心から大切に思う気持ちを表わした。
イ・ヒョリとIUの対話は台本には無いものだったし、誰かが強要したものではなかった。通常のトークショーのようにテーマが確実に決まることもなかった。済州島(チェジュド)の日常を共有して自然に流れ出る“自分の話”が起きただけだった。率直に打ち明けるだけに、お互いの心に届くものも多かった。2人のこのような対話は初めてではない。先立ってイ・ヒョリがカムバックに対する不安感を感じた時も真心は行き来した。
後輩歌手であるIUにイ・ヒョリは自身の悩みを率直に打ち明けた。「頂上で拍手を受けて離れることより難しいことが、じわじわ降りてくる姿を見せることだ。そのような姿を受け入れる準備が完全にできているわけではないけれど、それでもしたいことができる容器ができた」と迷いと期待感に揺れる複雑な心境を伝えた。
IUは「姉さんはそのような考えはないと思った」と本人の話を始めた。彼女は「今うまくいっている時、楽しむのも重要だが次はこうならないだろうと考えて幸せな余裕がなかった」と話した。頂点での喜びを楽しんで「私は女王だ。おいつく人はいない」と考えたイ・ヒョリとは確かに違う点があらわれた。
それでも彼女たちには通じるものがあった。ソロ歌手として自身が出す結果に対する責任を全て耐えねばならない点だ。似た状況を体験しているイ・ヒョリとIUはお互い特別に慰め合うことはしなかった。ただ自身が体験したものを淡々と共有するだけだった。悩みは時に口に出せる時点で何でもない物事になったりもする。ずっと抱いていた心配と不安を他人に打ち明けて圧迫感が減ることになるのだ。
IUは「アルバム準備をする時は没頭して、リリースされたら抜け殻になる。寂しかったところに済州島に来ることになった。毎日毎日過ぎるのがとても残念だ。お姉さんは感じないですか?この生活がとても好きだって」と幸せな現在を表現した。イ・ヒョリは「感じる。人は必ず話をするから分かるわけではない。口にしない時さらに感じるものがある」として年輪を感じられる返事を渡した。
4年ぶりに新曲を発表するイ・ヒョリと、その間休むことなくアルバムをリリースしてきたIUの出会い。距離感があるように見えた2人は思ったよりもリラックスして素直にお互いについて語った。悩みと心配を迷うことなく共有した。済州島のゆったりとした時間と共に真の余裕を探した2人だった。