「アメリカの映画館で僕が出演した映画が上映されることが新たな目標」

アイドルグループ2PMのテギョンは今、“意欲充満”の状態だ。10年目のアイドルであり、8年目の役者の彼は歌手としてはすでに頂点をとり俳優として本格的な歩みを踏み出す体制を整えた。軍入隊という関門が残っているが、彼の意志はさらに燃え上がっている。遠く海の彼方アメリカまで視野に入れている。
「歌手活動と演技を併行するのは大変でした。2PMが一番上手く行っている時から演技を始めました。あの時は僕が願ってしたわけではなく余計に疲れることでしたが、今は違います。僕がしたくて(演技を)してみたら責任感が強くなりました。」
『時間の上の家』はテギョンが出演した2作目の映画だ。家で夫が死んで息子が失踪して殺害容疑で捕まり、25年間収監生活を送った普通の主婦ミヒ(キム・ユンジン)が出所以降再び家に戻って25年前の真実を暴く物語。劇中テギョンはミヒを助けてミステリアスな事件の秘密を追うチェ神父役を担った。
「初めての映画『結婚前夜』(2013)はオムニバス形式の作品なので軽い気持ちで参加できました。今回の『時間の上の家』も軍隊に行く前に軽い気持ちで挑戦したものです。出番が多くても少なくてもキム・ユンジン先輩と共演できるということに重点を置きました。先輩が選ばれた作品なのだから当然検証されたシナリオではないかと思いました。やはり面白かったです。」
テギョンが劇中演じたチェ神父は序盤、多少ミステリアスな人物だ。後半どんでん返しを見せるキャラクターのため表現が難しかったという。キム・ユンジンの助言のおかげでさらに鮮明に方向を定めていくことができた。
テギョンは「演技だけでなく色々な部分で助けていただいた」として「一歩違えば地味になりかねないキャラクターだったが、先輩が明るくしてみろというアイディアをくれて少しずつ違う演技ができたと思う」と話した。
キム・ユンジンとの共演がより一層意味深かったのは、忘れることはできない幼い頃の記憶のためだ。12歳の頃移民となりアメリカで学生時代を送ったテギョンは、キム・ユンジンが2004年から2010年まで6シーズンの間出演した米ドラマ『LOST』を見て格別な思いを抱いたという。彼は「『LOST』を観て韓国人としてとても大きなプライドを感じた。本当に誇らしくて感動的だった」と回想した。
テギョンまたアメリカ進出の意志を抱いている。オーディションのデモ映像を送った作品も数多い。テギョンは「今回の映画撮影を共にしてキム・ユンジン先輩が多くのアドバイスをくれた。アメリカへ挑戦したいと考えていると言うと『軍隊は少しでも早く行ってきた方がいい』『意志があれば実行に移してみるのも多いに役立つ』とおっしゃった」と伝えた。
「挑戦というものは常に良いと思います。ドアはずっと叩いています。実はデビューの時に漠然と持っていた考えが『アメリカで公演をしたら友人に魅せることができる』ということでした。ところで本当にアメリカツアーをして、夢が実現されました。もう新しい目標ができました。アメリカの映画館で僕が出演した映画が上映されることです。」
2010年『シンデレラのお姉さん』(KBS2)で演技を始めたテギョンは9本のドラマと2本の映画に出演した。活動領域を広げようというのは所属事務所(JYPエンターテインメント)の意思だった。会社にしろと言われて何も分からないまま撮影現場へ向かった彼は“魂なしで”演技をするほかなかった。そのようにして撮影した作品が『シンデレラのお姉さん』と『ドリームハイ』(KBS2・2011)だ。
週末ドラマ『本当に良い時代』(KBS2・2014)に合流して初めて演技の面白味を知った。50部作に達する作品の中で劇中の人物に全て同化できたのだ。テギョンは「その時(俳優として作品を通じて)他の人生を経験してみる感じに魅了されました。それでこの道をずっと歩いているようです」と打ち明けた。
歌手ではすでに堂々とした中堅アイドル。しかし役者として進む道は遠い。今後の方向について話して欲しいという言葉にテギョンは「その部分は明確な答えを差し上げられない」とためらった。他でもない“軍隊”という変数があるためだ。彼は「軍隊に行ってきたら明確なビジョンを提示できるのではないかと思う」と笑った。
アメリカ永住権を持っていたテギョンは2011年に永住権を放棄して自主的に入隊を決めた。視力が低く身体検査4級の判定を受けても、校正後に再検査までして現役兵の判定を勝ち取った。腰を3回も手術したが彼の頑なな意志は曲げられなかった。ついに今年入隊を控えている。
「もちろん悩みは多かったです。ですが行って帰ってきたら気楽になれると思いました。このように多くの愛と関心を集める自分自身に堂々とできると考えました。」
テギョンはさっそうと笑って冗談まで付け加えた。「軍隊に行けば上手く適応するか耐え切れず苦しむか2つのうちひとつだと言っていましたが、皆さん僕は上手にすると思うと言われます。ハハハ」