AOA、全てが良かった初めてのコンサート

暖かな春の日、7人の女性がスカートを“ふわりふわり”とひるがえしてファンの心を撃ち抜いた。AOAが初めての単独コンサートでセクシーから清純まで多彩な魅力を誇って約3,000人のファンの心を盗んだ。
AOAは今月11日午後、ソウル市オリンピック公園内オリンピックホールで初めての単独コンサート「2017 AOA 1st CONCERT-ACE OF ANGELS」を開いた。2012年にデビューして以降、韓国で初めて開く単独コンサートなだけに現場の熱気は花冷えの寒さまで吹き飛ばしてしまった。
この日AOAが整えたセットリストは驚くべきものだった。彼女たちはデビュー5年間のヒット曲「ふわりふわり(Like a Cat)」「短いスカート(Miniskirt)」だけでなく、アルバム収録曲、人気のポップソングなど様々な選曲で豊かな見どころを用意した。
「EXCUSE ME」で華やかに火ぶたを切ったAOAは「初めての公演に来て下さって本当に感謝を申し上げる。天気が本当に良い。天気まで私たちを祝福するみたいだ」と感激した。チャンミは「デビュー以来こんなに緊張したのは初めてだと思う」と打ち明けると、ソリョンは「本当に足と唇がぶるぶる震えて、まともにダンスが出来なかった。でも実際にファンの皆さんに会えて気分が良い。笑顔が出るし、心強い」と話した。
AOAは一瞬でも目を離すことはできないステージを引き続き見せ、今までそこまで見せられない魅力まで吐き出した。「ふわりふわり」「GOOD LUCK」などのステージでは専売特許であるセクシーさを誇るかと思えば、「LILY」「CHERRY POP」などのステージでは、清らかさと可愛気を同時にアピールした。AOAはソロ活動でも優れた成績をおさめただけに、メンバーのソロステージも圧倒的な雰囲気を作り出した。7人から1人になっても大きなステージをいっぱいに埋めて各自の存在感を再びアピールした。
まずチャンミはアメリカのラッパーであるウィズ・カリファ、イギー・アゼリアの「Go Hard Or Go Home」を通じて鋭いラップを披露した。ヘジョンは「夢のように」「Bloom」を、ミナは「24時間じゃ足りない」を熱唱した。ソリョンはビヨンセの曲に合わせてセクシーなダンスを披露、チョアは「Don’t Be Shy」、ユナはtvNドラマ『鬼』のOST「Beautiful」を歌って歌唱力を誇った。最後にジミンは自作曲「HEY」でアーティストとしての一面を表わした。
AOAは「ソロステージが新鮮だったのではありませんか?熱心に準備しました」と自信を覗かせた。ヘジョンは「ダンス練習中に天井に頭を打ちつけたりもした。それでも無事に終わって幸いだ」と打ち明けた。ミナは「ぐるっと転がって起き上がるところがあった。セクシーに見えないといけなかったが、おばさんっぽく見えた気がする。セクシーダンスのために水も飲まずにダイエットをした」と告白した。
またAOAはBIGBANG、防弾少年団など男性アイドルのヒット曲をリミックスしたステージを披露して新鮮な面白味を届けた。彼女たちは原曲の歌手に劣らぬ歌唱力とキレのある群舞で雰囲気を熱くした。ミナは「G-DRAGON先輩みたいだった?」と冗談を言った。
このようなAOAの努力はコンサートの瞬間ごとに光を放った。特にCDそのままのようなライブと6年のキャリアがにじみ出るステージパフォーマンス、観客1人1人と目を合わせるファンサービスが圧巻だった。AOAは歌とキュートなVCR映像はもちろんファンたちにプレゼントまで直接投げて風変わりなコンサートを作った。
観客もやはり合唱で応えた。約3,000席をいっぱい埋めたファンたちは、感心するほど大きな声を出してAOAを応援した。ファンの底力を十分に感じることができた。
200分間続いたコンサートはまるで20分のように流れ、いつの間にか最後の瞬間になるとAOAもファンも残念な気持ちを隠しきれなかった。ミナは「悲しい便り」と話すとすぐに観客も「行かないで」と叫んだ。「LUV ME」「胸キュン」などでエンディングステージを披露したAOAは、ファンクラブELVISへの愛情を表して初のコンサートを終えた。