少女時代ソヒョン「SMへの入社、私の人生のターニングポイント」【インタビュー①】

つまらない優等生だと思ったら大間違いだ。とてつもなく円熟しており、素直で時には挑発的だ。デビュー9年目、練習生期間まで含めると15年間も自身が選択した道の上で揺れることなく歩いてきた重量感まで感じられる。アイドルを越えてミュージカル、ドラマまで行き来して自分だけのまた違う道を切り開いている冒険家でもある彼女。相変らず少女のようだが、私たちが知らなかったまた違うソヒョンとのインタビュー。
Q.舞台演技よりもミュージカルを先に始めた。
▲本当に難しい分野だ。しかし元々演技が好きなうえに練習生の時から演技と歌を一緒に練習してきた。オク・ジュヒョン姉さんの公演を見てミュージカルをしたいと考えたと思う。闇雲にこれを始めてはいけないと考えたりもした。それでちょっと遅く始めた。
Q.ミュージカルにとても愛情を持っているように見える。
▲ミュージカルをしながらたくさん学び、たくさん悟った。息の長い女優になりたい。まだ至らないが、短所を補って良い女優として観客と息をしたい。やればやるほど面白くて、抜け出せない魅力がある。
Q.少女時代がデビュー9周年をむかえてファンソングを発表した。スヨンが歌詞を使いた。
▲デモを貰った時から、私たちが表現したい情緒とぴったり合っていた。色々な曲があったが、曲の選択も私たちが直接した。スヨン姉さんが歌詞も自ら書いた。実は私も歌詞を書いたが、惜しくも不採用になった。姉さんがとてもうまく書いたので結果に従う(笑)。歌詞にファンへの気持ちがとてもよく含まれていて良かった。
Q.レコーディングする時の気持ちも格別だっただろう。
▲デビュー当初のことがとても思い浮かんだ。コンサートの時、ファンがペンライトを振って感激する表情も浮び上がった。そのようなステージで目を合わせれば、何というか、心が通い合うといいましょうか?そのような感情をたくさん思い出した。皆同じくレコーディングしたことを聞いた時は涙が出た。私たちにとっても、凄く大切で意味のある歌だ。
Q.アイドル7年目のジンクスという言葉がある中で、少女時代は9周年を迎えた。秘訣は?
▲メンバーとは仕事ではなく家族のように過ごす。今後もこのような関係が続くと思うし、続いたら良いだろう。女性グループが長続きするのは難しいと言われるが、私たちも今まで来られたことをお互いに感謝している。辛い時期を一緒に勝ち抜いたから。今後に対する話をたくさんおしゃべりする。20年後は子どもたちを連れて集まろうという話をしていて、絶対にそうなったら嬉しい。
Q.チームを維持しているだけでなく9年間トップに君臨している。
▲運が良かったと思う。私たちの間でも「私たちは運が良いようだ」という話をする。何というか危機意識を感じたりすることがあまりなかった。メンバーも多く長い付き合いなので、一緒にいればとても楽しくてエネルギーが溢れるようだ。自然にファイトが湧く。私たちは練習生期間もとても長かった。それが5年ほどだが、計算すれば15年ほどを共にしたわけだ。そうするうちに、仕事だと考えるより楽しんでいる。誰かの気持ちが落ちていれば、他のメンバーがそばでアップさせて…。全体的に雰囲気がダウンした日はなかった。
Q.練習生時代から15年。デビューを後悔したことはない?
▲そんなことはない。でも長短所がある。練習生の時からずっとこういう活動をして見たら、家族や友人たちと過ごす時間が少なくなるしかないというのが少し残念だ。学校に通う時も友だちと時間過ごしておやつも食べたいが、私は練習室に行かなければならなかったから。ところが芸能人として活動していても365日忙しいわけではないので、休む時はその分たくさん遊ぶ。友人にもあらかじめ時間空けておいてとスケジュールを教える。
Q.ソヒョンは少女時代でどのような末っ子だろうか?
▲なかなか良い末っ子だけどイライラする末っ子でもある。1、2歳差なので私たちは友人のようだ。それでも私が末っ子なので姉さんがとても面倒をよく見てかわいがってくれる。私も愛嬌を見せて…。そうしながらも互いに指摘しなければならない時は、はっきり言うタイプだ。そういう面がイライラしたりするのではないだろうか。子どものくせに!って(笑)。
Q.皆に気づかれる有名人という人生は苦労が多いのではないか。
▲もう慣れた。最初は気まずかったが、今はむしろ感謝している。芸能人なのに誰にも気づかれなくて、「私ソヒョンです」というのも屈辱ではないですか(笑)。もちろん気づかれない時は気楽に過ごせるから良い点もある。気づかれれば相変らず人気があるのだと良い方向に考えることを学んだ。
Q.ソヒョンの人生のターニングポイントはいつだったのだろうか。
▲最も大きなことは、少女時代のデビュー前後だと思う。それ以前はSMエンタテインメントに入ったこと自体がターニングポイントだった。その時私はいとことアメリカ留学の準備中だった。小学校5年生の時だったが選ばれた。いとこはアメリカへ行き、私は練習生の生活を始めた。本来はピアニストやバレリーナになりたいと思っていた。
Q.ソヒョンはまじめな優等生のようなイメージがある。それが不便な時もあるはずだ。
▲私が作り出したものではないため、実はそのせいで気を遣うことはない。でも少し不便に感じたのは、悪い意味ではないが私を体験する前に「この子はこうするだろう」と考えて接することだ。初めて会った人はみなそのように考えた。親しくなれば思ったより面白かったりもするが、その一面ばかりが印象にあるようだ。私をご存知ない方々もそうだと思う。人がどうして常に正しくばかりいられるだろうか。もうそろそろ違う姿もお見せできればと考える。演技を通して変身できれば、さらにインパクトがあるんじゃないだろうかと思う期待もある。
[インタビュー②に続く…]