チャン・グンソク、「美男という修飾語を破る!」

「美男チャン・グンソクはしばらく封印して本当の俳優という枠組みで演じる」
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チャン・グンソクに“アジアのプリンス”ではなく、どんな修飾語を付けねばならないだろうか。チャン・グンソクは20年以上の芸能生活を通じて、様々な分野で大活躍した。数多くのドラマと映画に出演し、海外ではアルバムと毎年150回に達するステージを広げる歌手としても名声を博して名実共に最高の韓流スターとして位置づけた。

いかなる修飾語を付けても違和感がない彼だが、「“チャン・グンソク”という子が一体何なのか、すぐに返事が出来ない」として素直な気持ちを伝えた。彼は「以前は気兼ねなく俳優チャン・グンソクが先に出てきて、歌も歌うと自然に出てきた。最近2年間はドラマをしたこともなかったし、作品の成績さえも振るわず大衆には簡単に忘れられた。人々にとってチャン・グンソクは髪が長くてラブコメだけ出てくるイケメンという修飾語しかなかった」と自身を冷静に評価した。

そのような彼が『キレイな男』以降2年ぶりに選択した作品は、SBS月火時代劇『デバク』だ。先立って『女人天下』『大望』『ファン・ジニ』『快刀ホン・ギルトン』を通じて時代劇で存在感を表わした彼は、王の忘れられた息子であり朝鮮時代最高イカサマ師デギルに扮してヨ・ジングが演じる弟・英祖(ヨンジョ:朝鮮時代の第21代目の王)と全面対決を広げる。彼は「この席に来るのも非常に大変だったが、ひとつの席に発展なくずっと留まっているような姿を打ち破りたかった。もう30代なので、その開始点で僕も何か残そうと思った」と強調した。

近ごろ出演した作品の成績に対してもチャン・グンソクは淡々と自身の所信を明らかにした。「全ての作品に最善を尽くした。もちろん失敗が傷になったりもした。当時は選択しなければならなかった理由があり、全てが過程だと思う。ひとつの作品と結果で俳優を評価するのは難しい。当時20代の中盤後半のチャン・グンソクはただの美男チャン・グンソクだった。30歳になったら覚めてしまわなければならないのが問題だ。今その姿を全て消すという事ではなく、しばらく封印して本当に俳優という枠組みに合うように演技をするのが僕の進む方向だ。」

それでもチャン・グンソクの復帰作として期待を集める『デバク』が、実際に視聴率大ヒットにつながるかは未知数だ。「同時間帯にスタートするドラマには、尋常ではない先輩が出演される。SBSからも大きな期待が寄せられていると理解している。正直に言ってドラマをする度に簡単な作品はなかった。『美男<イケメン>ですね』は『IRIS-アイリス』、『キレイな男』は『相続者たち』と『星から来たあなた』があった。一番重要なのは僕がブレずに馬鹿力で初心に帰ってキャラクターとその枠組みを維持して守ることだ。訳もなく視聴率を意識して、オーバーだったり大げさなアクションを取ることはないだろう。」

幼い頃から活動した芸能界で先輩になったチャン・グンソクは、もう自身が受けた愛を返す方法をひとつふたつと実践している。最近「プロデュース101」に合流して後輩養成に加わり、今年中に自身の名前で文化財団を設立する予定だ。「実は何年も前から計画してきたことだ。30という数字を前に多くの事を考えたが、実践することになった。幼い年齢では否定的に見られかねないので、良い時期を探っていた。財団を通じて、様々な方法で寄付活動を行い、才能を持つ後輩に積極的に機会を与えたい。」