INFINITEソンジョン、ステージで流した“涙の意味”

「僕がこの場に立てるなんて信じられない」
011

アイドルグループINFINITEのソンジョンが、ワールドツアーアンコールコンサート「INFINITE EFFECT-ADVANCE」に先立ち記者会見に参加した。

ソンジョンは公演前日、トンガからかろうじて到着した。72時間ぶりに帰国したソンジョンは、到着後直ちにリハーサルが行われている公演会場へ向かった。天の助けがなければ立てないステージだった。ソンジョンの顔はSBS「ジャングルの法則」の撮影により日焼けし、アンコール公演が差し迫るなか帰国が遅れてハラハラしただけにやつれているようだった。しかし彼は始終、毅然としながらも淡々とした姿で記者会見に臨んだ。

彼は「劇的に韓国へ到着することができた。ジャングルにいる時、大型台風が来て飛行機が飛べない状態だった。練習ができなくて心配したが、最後の方はただステージに上がらせて欲しいとだけ祈った」と打ち明けた。ソンジョンは引き続き「恐ろしかった。メンバーや会社、ファンの方々がとても心配して慰めて下さり、落ち着くことができた。コンディションは本当に良くて、最善を尽くして公演に集中する」と公演に無事立てることになった感想と覚悟を伝えた。長時間のフライトと公演リハーサルで疲れているにも関わらず、この日の公演に対する情熱は誰よりも熱かった。

本公演が始まるとすぐに彼の真剣さは光を放った。ソンジョンはオープニングステージを終えた後「ステージに上がれるだけで幸せだ」と無事の帰還を望んだファンたちに感謝の気持ちを伝えた。危うく上がれないところだったステージに全てを出しきった。トンガでひとりイメージトレーニングをしながら公演の練習をしたという彼の言葉が事実だと証明された瞬間だった。

ソンジョンはこの日、ソロ曲「空から星をとる」を初公開してファンにサプライズプレゼントをした。空中からブランコに乗って登場した彼は、甘美な声で歌唱力を誇った。より一層しっかりしたボーカルとソンジョン特有の美声は、ステージから視線を外させない力を発揮した。また、星の王子さまを連想させるステージコンセプトは、メンバーのソロステージの中で最も引き立って見えた。ファンはこの日初めて公開されたステージにも関わらず共に歌い、末っ子ソンジョンへの愛情を届けた。

記者会見と本公演で毅然とした姿を見せたソンジョンは、自身によりアンコールコンサートへ全員そろって上がれないかも知れないという不安感、7ヶ月間待った韓国ファンへ向かった申し訳ない思い、2番目のワールドツアーの千秋楽を共にできないという強い恐怖を抱いていたが、ソンジョンはひたすら公演にだけ集中した。そして彼は無事にステージに上がってメンバーと共に初めての公演を終えたという安堵感と喜びにより、結局涙を流してしまった。

ソンジョンは公演終盤に行われたファンのプラカードイベントを見て、堪えきれない涙を流した。「おかえりなさい」というプラカードを見たソンジョンは「苦しくて泣くのではなく、とても嬉しくて泣いている。僕がこの場に立てるなんて信じられない」と涙を流した。末っ子ソンジョンにとって、どの公演よりこのアンコール公演が最も記憶に残るようだ。大変な逆境を勝ち抜いただけに、さらに成長したソンジョンが広げる活躍もまた期待される。