プロデューサー「ジュンスだけの切ない声は今回の『ドラキュラ』で必ず必要」
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ジュンスはこの日、自分だけの独特な歌声と歌謡的な唱法に対する質問を受けた。永らく歌謡を歌ってきたジュンス特有のハイトーンボイスと太いバイブレーションが、ミュージカルの舞台で“異質感”を与えるのではないかとの鋭い指摘を受けた。しかしジュンスは少しも慌てなかった。

彼は「ミュージカルだからといって定形化された声、唱法があるわけではないようだ。もちろん僕の歌声と唱法が違うミュージカル俳優の方々と差があるということは知っている」と話した。
引き続き彼は「実は、歌声や唱法に対しては、歌手の時でさえあまりにも『独特だ』と言われてきた」と笑って、「ミュージカルを初めて練習した時は声楽的な、“ミュージカル的な”唱法を出してみようとしたりもしたが、周辺からかえって『他の俳優たちに似せようとするな』という助言を受けた。ヘタに他人のマネをするよりも、過度に異質でないラインで僕だけの色を守れば、独特な魅力になるという気がした。また、それを人々がミュージカルの舞台にジュンスに会いに来る理由になるようにしたかった」と語った。

これに対しシン・チュンスプロデューサーも言葉を加えた。彼は「説明が必要なようだ」として「ジュンスだけの切ない声は今回の『ドラキュラ』で必ず必要だ。同じキャラクターを引き受けた俳優の間でも、その表現方式と感性が少しずつ違う」と話した。引き続き「しかし重要なのは作品の方向性、指向するところは同じであるという点だ。観客の立場では、そのような俳優間の繊細な差異点を発見するのがダブルキャスティングの魅力になるだろう」と話した。

ジュンスがこの日『ドラキュラ』に見せた愛情は切実だった。ジュンスは「初演が終わった時、『この作品がまた来るなら、いつでも必ずまたやりたい』と確約した。それだけ多くの学びと発展を与えた作品であり、格別な愛着を持つことになったミュージカルだ」と伝えた。彼はさらに「それで今この瞬間でさえ、あまりにも幸せだ」と付け加えた。

ジュンスはミュージカル『ドラキュラ』だけの魅力に対し、「ひとまず全世界の人が“ドラキュラ”という人物を知っている。普通は、血を渇望する恐ろしい“怪物のような”存在だと思われている。だがこのミュージカルで描かれるドラキュラは、誰よりも愛を渇望して誰よりも純粋なキャラクターだ。僕たちがよく知るドラキュラのイメージもミュージカルの中で見られるが、さらにそれとは反するイメージとキャラクターを込めたことが、このミュージカルの魅力のひとつだと思う」として真剣な悩みの跡を見せた。