チョン・ウソンの考える恋愛とは
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大韓民国を代表するハンサムを挙げる大会があれば、決勝戦まで無難に進出する人物は断然チョン・ウソンだろう。男女全ての好感をかう彼の顔は、創造主が“スペシャルエディション”で表わした欲望の絵のようだ。一時チョン・ウソンは商業映画中で本人のハンサムな顔をわざと傷つける方法で大衆の先入観を崩そうと考えた。スマートなスーツよりも、やぼったい花柄の服を身にまとい、御曹司より底辺のアウトサイダーを演じた。
このようなチョン・ウソンが映画『私を忘れないで』で久しぶりに大衆が願う姿でスクリーンに戻った。

★『私を忘れないで』は大衆が願うチョン・ウソンの姿を正確に描いた作品だと思います。チョン・ウソン印のメローを待つ観客が多かったんですよ。
チョン・ウソン:正直チョン・ウソン印のメローが何か僕はよく分かりません(笑)。“メローやくざ”というニックネームが僕にあるのも今回のインタビューで知りました。「大衆が僕のこのような姿を待っていたんだな」と悟ったところです。今まで大衆が俳優チョン・ウソンに望むイメージにこだわりませんでした。そのため、それを守るマネージングが出来なかった気がします。今回の映画に観客が見せる関心を見て「ファンたちが願うものを守らないとな」と考えています。

★愛は皆が知る感情です。そのためにかえって表現しにくい部分もあるのではないかと思います。騙すことはできないでしょう。
チョン・ウソン:愛という感情でとても不思議なのが、恋愛中の人々も時々「あー、愛したい!」と話すでしょう。単語があたえる妙なファンタジーがあると考えます。俳優も人間なので、そのような感情のファンタジーがあります。その感情に忠実なら良いと考えています。

★人間チョン・ウソンにも個人的に忘れたい記憶がありますか?
チョン・ウソン:ありません。全て大切ですから。

★辛い記憶もですか?
チョン・ウソン:はい。幼い時は恵まれませんでした。お金がなかったんです。バスの停留所で「何を食べようか。どこへ行こうか」と思っていると、秋風にのって路上の臭いが鼻先に届きます。その時のあの香りが大切に刻まれています。恋愛に関する記憶の場合、多くの人々が自分の好き勝手に編集して良い記憶だけ大事に保管しようとする傾向があります。辛い恋愛は恋愛じゃないと言います。自己防御だと思いますが、辛い恋も恋ではないですか?その瞬間はどれほど真実で切実だったか。相手が僕を分かってくれなくて辛かったこともあって、僕が持っている愛のファンタジーと違った現実的な愛に苦しかったこともありますが、その瞬間の感情は真実だったじゃないですか。そのような記憶を全て受け入れて大事に保管することが、ひとりの人生の完成だと思います。

★辛い記憶も大切だとおっしゃいましたが、恵まれなかった時期はあなたにとってどのように残っているのですか?
チョン・ウソン:あくまで恵まれなかった記憶であって、不幸な記憶ではありません。成長過程が恵まれなかったといって不幸なわけではありませんから。暮らし向きが良くても不幸な人は多いでしょう。そして何というか。あの時は世の中に対する漠然とした憧れがありました。それがあの時期の僕を動かす力でした。

★漠然と憧れた世の中を体験してみてどうですか?
チョン・ウソン:俳優という職業は、現実と断絶される面があります。申し上げたように路上の臭いをかぐ機会もたくさん喪失しました。俳優として長時間を過ごして経験を蓄積して、こちらの業界に対する考えと価値観は成長したと思います。でもまだ世の中はよく分からないです。まだ世の中は僕にとって珍しいものです。
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★もしかしたら世の中との間隔がさらに広がっているとも言えますね。
チョン・ウソン:はい。なぜなら『ビート』が終わって“青春のアイコン”という修飾を得ました。ところが本来僕には青春という時期がなかったんですよ。一般化されている青春時代を体験することができませんでした。学生時代もなかったし、大学に通って異性交際をしたわけでもありませんでした。日常にはとても豊かな感情が存在するでしょう。多くの人間関係が存在しています。そんなことから孤立したと言えるので、そういった部分では痛ましいです。

★孤独な時、どうしますか?
チョン・ウソン:ウーン…お酒?(笑)映画館で映画を観るのが好きです。その瞬間だけは世間にこっそりと混ざって一緒にできるんです。僕はまだ映画を観る時、徹底して観客になります。僕の映画の時はもちろん違いますが、他の俳優の映画を観る時は観客になって夢中になります。それと共にまた、演技に対する夢を見ます。

★どのように聞こえるか分かりませんが、成功した者が持つことができる考えのようですね。
チョン・ウソン:実は僕がもっと大きな成功を夢見るからそうなのでしょう。映画を成功させてこそ俳優としての僕の本分も安定しますから。

★話を聞いて見たら、“正しいおとな”に対する考えを無意識的にしてこなかったみたいですね。
チョン・ウソン:そのとおりです。年をうまく取る男が格好いいと思います。容姿が美しいのが全てではありません。

★最後の質問です。愛は何だと考えますか?
チョン・ウソン:愛の定義ですか?愛はファンタジー。きらびやかなファンタジーが僕たちの人生で毎日起きているのに、本来自分自身は閉じることができません。他人の愛の物語には「え、本当に?そんな風に出会ったの?」と驚いて、自身の愛はそんなに受け入れられないようです。日常で起きる愛のファンタジーに気づいて感じられたらいいですね。