「大事なのはお金じゃない」
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チャン・グンソクは“派手”だと思った。スーパーカーを走らせて、インターネットの関連検索ワードは“財産”が抜けない。“アジアのプリンス”という修飾語もまた、どれほど華やかか。少なくともインタビューのために向き合う前まではそう思っていた。しかし1時間余りにわたったインタビューの間でその考えは変わった。“素直”という点は同じだった。ところが彼は落ち着いていたし、時には激烈だったし、未来に対する目標が明確だった。

2016年をむかえ、チャン・グンソクを必ずインタビューしなければならない理由があった。彼は昨年初め、困難な時期を体験した。tvNバラエティ番組「三食ごはん」の撮影を全て終え、税金問題が浮上して自身の姿だけ“カット”される痛みを体験した。会社の失敗だったが、彼は世の中の全ての非難を全身で受け取らねばならなかった。そして1年間の自粛の時間を持った。20代後半の俳優として、そして韓流スターとして1年という時間は決して短くない時間だ。

チャン・グンソクはその時間の間、もの寂しく学業に打ち込んだ。修士過程(漢陽(ハニャン)大学演劇映画科)を終えた。彼は「学校で勉強する時間が一番気楽だった。身も心も」と語った。
「とても変わりました。どういった理由にせよ1年間の自粛時間の間に学校へ通ったのではないですか。人々は僕が番組に出てこないと、隠れたと考えましたよ。僕の罪ではないと堂々と話せる状況でもなかったし、とても矢が飛んでくるので当惑したのが事実です。僕はただ仕事だけ熱心にしただけなのですが。髪の毛だけ出たってたくさんバッシングされました。僕はまだ僕が撮った「三食ごはん」を見ていません。この前ナ・ヨンソクプロデューサーに会いましたが、あの番組じゃなくても、次は必ず一緒にしようとおっしゃりました。真心を認めて下さる大人たちが多くて、僕が持ちこたえることができたと思います。」

チャン・グンソクの2015年は“学生チャン・グンソク”だけだった。修士過程を終え、短編映画を撮った。
「監督が夢だったりもします・僕は映画が好きで、演技が好きな“演技屋”ですからね。何より演技をする者として、基本的なシステムを分からねばならないと考えます。演出は学校の過程を通じて知ることが出来ますね。大学院の過程には現場経験者も多いです。多くのことを成し遂げられた方々なのに、まだ基本を確かめようとします。若い子たちも本当に熱心にします。本当に多くのことを習いました。」
おもしろい話もした。「学校で僕の話をたくさんするといいます。最高経営者過程に通う会長や芸能人が学校に出てこない度に、僕の話をするそうですね。チャン・グンソクも来るのになぜ来ないんですかって。ハハハ。」

チャン・グンソクはご飯もたくさんご馳走したと言った。彼は「僕は学生だが、収入がある僕が同僚にできる礼儀だと考える」とした。定期的に学校に寄付もする。この寄付金は登録料を出す金がない学生たちのために使われている。彼はこの前、感動する経験をした。

「短編映画を撮っているとき、スタッフとして参加した子がぺこりと頭を下げて挨拶をして『兄さんありがとうございます』と言うのです。それで理由を尋ねたところ『兄さんが僕の学費を払ってくれたじゃないですか』と言うんです。わぁ、おかしな感覚でした。僕はその子の顔も知らなかったんですよ。その子が僕の助けを受けて学校を終えて、『西部戦線』などの映画にスタッフとして参加もしたそうです。博愛主義が何なのか実感した瞬間でした。」

チャン・グンソクは「僕がお金持ちだというがそうでもない」として「現在通帳に2億5,000万ウォンある。車もリースなだけ」と言った。それと共に幼い時期の話を聞かせた。

「正直、僕も初めはお金を目標に生きました。ソウルに上京する時、お母さんとお父さんが20万ウォンを手に上京しました。お母さんが提川(チェチョン)で僕を育てて、君をこのように育てることはできないと言って上京したんです。『楊花(ヤンファ)大橋』は僕の歌です。お父さんはタクシーを運転し、お母さんは皿洗いをしました。家もなくて、制服を買うお金もなくて、その時から10年間、僕たち家族の目標はただお金でした。僕もそうしましたし。それが僕たち家族を守る方法であり、親孝行する方法だと考えました。ところが面白いのが10万ウォンだけ儲ければ良いのに、10万ウォンを儲ければ100万ウォンに対する欲が出ます。100万ウォン儲ければ1,000万ウォンに対する欲が出て。欲に限りも終わりもないです。そんな風にずっと行って見たら、ある瞬間意味がなくなりました。お金儲けに。」

彼は再び学校の話に戻った。
「学校が意味あるのが、現場で60万ウォン程度だけ貰いながらも夢のため熱心に走る子たちと一緒に授業を聞きます。そのような子たちと無礼講でやると時々僕が負ける時もあります。勉強をあまりにも上手にする子たちが多いですね。遅れをとるまいと僕はもっと熱心にしなければなりません。僕がいつまで韓流スターとして暮らせるでしょうか。韓流ももうみんな死にましたよ。誰かに助けになるのが僕の目標です。たくさんくれるからと無条件どこかへ行って活動するのは意味がありません。僕が後輩を育てること。それがさらに意味があると思います。」

後輩を育てること。そして世の中を助けること。それが30歳チャン・グンソクの胸中にある大きな響きだ。チャン・グンソクは10年前から子どもたちを助け始め、現在は1ヶ月に150人を越える子どもたちを後援している。後援団体への寄付は1ヶ所に多額の寄付をするよりは、色々な所に分けてする。
「普通、芸能人は噂なく寄付をします。“寄付天使”のような方法でね。ところで僕はこのような行いは見せるべきだと思います。助ける時にさっと助けるべきでしょう。そして皆消えなければならないですね。その助けというのは必ずお金ではないと思います。一番必要なのが何かが分からねばなりません。日本で地震がおきた時、一番必要なのが何かと尋ねたところ、寒いんですって。それで毛布1万5,000枚を送りました。お金より少ないけど、本当に必要とする助けになるのが真の助けでしょう。人々は人類の価値を高めるのが単にお金だと思いがちですが、違います。これが30歳になって悟ったことでしょう。」