中国のバラエティ番組「女神のファッション」第8回。
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女優ユン・ウネがウールジャケットを披露した。ユン・ウネの成績は2位。落札価格は888万8,888中国元。日本円で約1億6,770万ウォンだ。

ここで入る一般的な疑問?「あの服が1億6,000万円なの?」もしくは「1億6,000万円の価値があるということ?」そうでなければ「ユン・ウネが1億6,000万円を手にするの?」などだ。結論から言って、ユン・ウネのジャケットは現在4万2,000ウォン(約4,340円)で販売されている。それもAショッピングで半額イベント商品として販売中だ。
それなら1億6,000万円という落札価格は何を意味するのか。中国現地のオンラインショッピングモールが独占して販売できるという権利だ。「女神のファッション」はデザインサバイバル番組だ。参加者は自らデザインした衣装を披露する。優勝の基準は落札価格だ。中国現地のショッピングモール業者がパネラーとして参加、スターに金をかける。簡単に言えば、該当衣装の販売権を買うわけだ。一例として、Aショッピングモールはユン・ウネのウールジャケットを1億6,000万円で買った。A業者はその後このジャケットに対する全ての権利を持つ。いくらで売るのかは彼らの価格設定にかかっている。Aショッピングモールはこの衣装価格を598中国元(約1万1280円)に設定した。そしてすぐに限定セールを始めた。今月10日まで229中国元(約4,320円)で売っている。

韓国で盗作論議がおきたラッフルコートはどうだろうか?Bショッピングモールが約5億1,000万円で版権を獲得した。現在565中国元(約1万円)で販売されている。ユン・ウネの第7回優勝作品であるチェック柄のワンピース。歴代最高額である約6億7,525万円で落札された。しかしこの衣装はCショッピングモールにて389中国元(約7,340円)で販売されている。中国コンテンツの専門家は「同番組は“竜頭蛇尾のショッピングモール”だと思えば良い。ショッピングモールがテレビ局の助けを受けて、スターマーケティングをしている」と分析した。

では一体1億円以上の落札価格は何なのだろうか。ずばり“広告費用”だ。同専門家は「スターのデザインを販売するという名分で中国全域にショッピングモールの広告を出している」と話した。引き続き「該当ショッピングモールで服だけを売るのではない。他の製品も売れる。その程度の広告費用は全く高くはない」と付け加えた。

それではユン・ウネは何を得たのだろうか?答えは出演料だけだ。所属事務所の関係者は今月6日、ディスパッチの取材に応じ、「番組出演料だけ受け取っている。製品販売で得るインセンティブはない」と話した。ショッピングモールのモデル料あるいは肖像権は貰うのだろうか。所属事務所は「ショッピングモールの落札価格に全ての権利が入っている」として付加収益が無いことを強調した。
ショッピングモールの販売だけに関してはユン・ウネに“得”はない。反面“損”は途方も大きく見える。まずユン・ウネはオンラインショッピングモールの広告モデル、その以上でもそれ以下でもない。彼女の顔はショッピングモールの片隅に載っている。その上、衣装コーナーではフィッティングモデルとして活躍している。様々なポーズのベストショットを披露している。

ユン・ウネはデザイナーとして認められるために中国へ渡った。しかし今のポジションはショッピングモールの顔、衣装のフィッティングモデルのレベルだ。韓国ではさらに険しい。デザイナーと認められるには難しい状況だ。盗作騒動、その後の対応が問題だった。釈明と対応が円滑ではなかった。ユン・ウネは様々な能力を持っている。小手先もそのうちのひとつだ。しかし今、彼女はショッピングモール販売の先導(?)役をしている。それがさらに遺憾でならない。