「ソン・ドンイル先輩は僕が目指す姿」
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俳優クォン・サンウが久しぶりに映画のメッカ忠武路(チュンムロ)に戻った。それも肩に力を抜いたコメディ演技で。映画『探偵:ザ・ビギニング』で4年ぶりにスクリーンに復帰したクォン・サンウに会った。

『探偵:ザ・ビギニング』は韓国のシャーロック・ホームズを夢見る貸し漫画屋の主人カン・デマンと、広域捜査隊のレジェンド刑事ノ・テスの非公開合同推理作戦を描いた映画だ。クォン・サンウが演じたカン・デマン推理マニアの男だ。一時は警察になる事を夢見たが、現在は家計と育児の責任を負う人物だ。心だけはシャーロックの彼は、警察署をのぞき込んで事件に入れ知恵をする。家では妻に尻に敷かれ、外ではベテラン刑事ノ・テス(ソン・ドンイル)にバカにされる。

『同い年の家庭教師』『青春漫画』でコメディ演技を披露した彼は、今回の作品を通じて久しぶりにコメディの才能を復活させた。実際に2児の父でもある彼らしく、リアルな育児演技まで広げた。筋肉は隠し、コメディのDNAは遺憾なく発揮された。可愛くて、笑わせて、うれしい。 以下クォン・サンウとの一問一答だ。

-久しぶりに見る平凡な人物の演技ですね。

「撮影中、本当に気楽でした。一番管理をせずに撮った作品です。2kg程度太りましたね。監督からデマンは太って欲しいと言われました。ソン・ドンイル先輩と共演したら、撮影後にビールを飲み続けていたので太りました。ソン・ドンイル先輩が美食家なんです。エイを毎日食べていたら自然に2~3kg程太りましたね。顔を見ると正直いらいらしますよ。怠惰に見えるし太るし。撮影の間はそういうことに気を使わなくて良くて気楽でした。」

-撮影現場の雰囲気が良かったようですが。

「もの凄く多忙だった20代の時は、映画を撮りながらも製作会社の代表が誰なのかも分かりませんでした。周辺を見渡す余裕が全く無かったんです。今ではスタッフを見る余裕ができました。今回はソン・ドンイル先輩、キム・ジョンフン監督、製作会社の代表、プロデューサーと共に座り、毎日酒を飲んで映画の話をしました。おかげで現場を深く楽しむことができたと思います。」

-ターニングポイントを強く求めたのが『探偵』に出演した契機になったのでしょうか。

「以前からどんな作品もできる準備はできていました。良い作品さえあれば、大衆が想像できない役もしてみたいです。今が俳優として最も危機だと考えます。日本で毎年1年に3回程大きなファンミーティングをします。それをあえて記事化していなかったのですが、皆は僕が何もしていないと思っています。中国からもずっと作品のオファーが入ってきます。ありがたいことです。でも実際に韓国では自ら危機だと思います。まだ何かもっとやりたくて、エネルギーがあり、達成感を感じたくて、成し遂げたいものも多いです。映画とドラマを行き来して出演していたので、空白が長くなることに対するストレスやプレッシャーがあります。」

-実際の夫クォン・サンウはどんな姿ですか?

「妻(ソン・テヨン)と一番よく合うのが、2人とも朝型人間という点です。妻が本当にまじめで掃除もかなり早く上手いんです。もちろん遊びに出かけたら僕が全てしますが、家では妻が全てしようとします。僕が台所に行くのも嫌がります。結構、僕も生真面目な方で、皿洗いをするのが好きでした。ストレス解消できるというか。生ごみはしばらく捨てていませんでしたが、2人目が産まれてたくさん捨てるようになりましたね。エレベーターで隣の家の人に会いましたが気まずかったです。(笑)」

-奥さんに悩みも打ち明けますか?

「結婚2~3年目の時までは妻とよくぶつかりました。それぞれの生活を過ごして一緒になったから、各自のパターンがあるじゃないですか。今は完璧に妻に合わせています。」

-結婚して変わったことがあれば

「特に親になってから常に僕がいなくなった時のことを考えます。最近一番恐ろしいのが、飛行機に乗ることです。この頃そのような考えを漠然とするようになりました。独身の時は全く分からなかった保険も考えるようになりましたしね。僕が死んだ時に備えようと思って。」

-親友ソン・スンホンも『ミス・ワイフ』で夫の演技をしました。どのように観ましたか?

「あいつはキャラが壊れてませんよね?ニセモノだってわかるじゃないですか。(一同爆笑)結婚する前はスンホンと本当に親しかったです。結婚すると生活が遠ざかってしまってね。もちろん今でもスンホンはサンダルを履いて走っていけば30秒の距離に住んでいますよ。」

-ソン・スンホンをVIP試写会に招待しますか?

「僕も(VIP試写会に)来て欲しいと話すタイプではありません。スンホンもガールフレンド(リウ・イーフェイ(劉亦菲))と映画のPRで忙しくて来られるか分かりませんしね。」

-ソン・スンホンに「俺か?リウ・イーフェイか?」と尋ねれば何と言いそうですか?

「もちろんリウ・イーフェイでしょう。(笑)」

-韓国活動を休む間、刺激を受けた俳優や作品がありますか?

「20代の俳優は気になりません。僕も全てしてみたことですから。むしろ僕とほぼ同時期にデビューした俳優や先輩たちを見て気になるのは事実です。僕と似た年齢層の俳優がどのように危機を克服するのか注視します。イ・ジョンジェ、チョン・ウソン先輩たちも30代から40代に移る時にスランプがあったじゃないですか。」

しばらく中国と日本を中心に活動してきた彼は「今が俳優クォン・サンウの危機」と率直に明らかにした。スクリーンとテレビを行き来してみると、たった1作品の失敗も打撃が大きいという。30代から40代になる時にスランプを体験した。チョン・ウソン、イ・ジョンジェのような似た年齢の先輩俳優などを見て刺激を受けたり、ヒントも得たという。

「まだ何かもっとやりたくて、エネルギーがあり、達成感を感じたくて、成し遂げたいものも多いです。海外で忙しく動いていますが、中心は韓国でしょう。韓国では危機でしょう。僕がチョン・ウソンさんのように毎回ハンサムな演技ばかりできる俳優でもないでしょう。どんなジャンルでも少しずつコメディ要素があるものを探すスタイルなので、そういった点でソン・ドンイル先輩は僕が目指す姿です。」