「人々の日常を微細に観察して演技できるようになりたい」
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俳優としてスタートし、歌手として活動した。そして再び俳優になった。この全ての流れはとても自然だった。

俳優を夢見てオーディション受け、映画『ニンジャ・アサシン』でデビューした。そしてMBLAQとして活動した。ステージ、バラエティ、演技と縦横無尽に活躍した。そして契約期間が終わった後には再び俳優の道を歩み始めた。

歌手が俳優に転向する時、広い認知度で良い配役を得られる反面、かなりの長期間“演技アイドル”という修飾語がついて回る。長所と短所を持ったと言えるが、イ・ジュンは「得るものも失うものも全て関係ない」と明らかにした。常に我が道を歩いて来たし、さらに今でも歩んでいるので気にしないという説明だった。主人公だからといって良い演技をするという保障はなく、演技アイドルという修飾語が負担になる理由もない、と。イ・ジュンは「この全ての長所と短所を体験することになるのは少しの間だけの事だ。良い演技をするのが第一」と話した。

新しい所属事務所でPrain TPCを選択したのは俳優リュ・スンリョンのおかげが大きかった。前所属事務所との契約満了後のFA状況で『風の便り』に合流するところだったが、先立って共演経験のあったリュ・スンニョンからの連絡で、Prain TPCと縁を結ぶ事になった。詳しい説明はそれ以上なかったが、俳優として指向するところが同じだったから手を握ったはず。以前もそう今でもそうで変わった事はないそうだ。常に自分の生き方の中で熱心に生きているだけで、所属事務所が変わったという理由で周辺が変化したことはないという返事が返ってきた。

周辺にも演技アイドルが多い。デビュー前から親しかったCNBLUEのジョン・ヨンファ、成功的な俳優街道を走るイム・シワンとは様々な話を交わす。ジョン・ヨンファとは仕事の話の代わりにくだらない話を交わし、イム・シワンとは演技に関連してあれこれ情報をやりとりする。イ・ジュンは「ジョン・ヨンファとはデビュー前から親しかったので、いざ会うと仕事の話はしない。反面イム・シワンとは演技の話を際限なく話す。秘密もなくあらゆる話を全てする友人」と説明した。各自の長所を挙げて欲しいという要請には「2人ははるか昔から上手くいっている友人だ。反面僕はまだ可能性を発見する段階」と謙虚に語った。

イ・ジュンは自分の演技に満足すれば傲慢になるようだと、より一層初心を忘れず“身の程を知る事”を肝に銘じていると明らかにした。今でも演技のスタート地点に立っていて、不惑(40歳)になってもそうだと思うという。彼は「演技は自分との戦いなので終わりがない。少しでも満足する瞬間、僕は“いやらしく”なると思う」と率直に打ち明けた。今回の『風の便り』のハン・インサン役も相変らず思い残すところがあるという。どの部分か細かく説明するわけではないが、全般的にまだ自分で納得いくレベルではないという評価だ。人々の日常を微細に観察して演技できるようになりたいという言葉が続いた。

次回作は未定だが、デビュー後今まで休息がなかったので少しは休みたいという。ぴったり1ヶ月だけ安心して休みたいという言葉が続いたが、その時期がいつになるかは確信できないそうだ。そう言いながら「正直に言うと1日2日休むと不安になる」と話す姿を見るに、相変わらず“走る事”を楽しむような“熱心に働く”俳優だ。