防弾少年団「BIGBANGのようにコンサート会場を沸かしたい」

防弾少年団の覚悟は新しかった。

5枚目のミニアルバム『花様年華』には、7人のメンバー全員が作詞・作曲に参加したため、より一層特別な覚悟が覗える。自分たちのストーリーをこれまでのどのアルバムよりも素直に込められたと満足げな表情を見せたが、テーマはかなり重い。最も美しい時期という意味のアルバムタイトルだが、その背後にある激しい悩みと煩悩を歌っている。夢をかなえ、人気も得たが、より多くのことを諦めて生きる彼らの、現在の生き方にも通じているアルバムだ。

□デビュー以来、初めて全メンバーが作詞、作曲に参加した。

「すごく嬉しい。これからずっとやっていきたい。今までに発売された5つのアルバムの中で、僕たちの考えが最も多く入っている。10〜20代の悩みや考え、僕たちの年齢の時のストーリーでやりたかった。」(SUGA)

□『花様年華』というアルバム名もメンバーが直接アイディアを出したのか。

「花は散る前が一番美しい。人生において最も美しい時期が、まさに今だったらいいなという気持ちを込めた。」(SUGA)

□反抗児というイメージだったが、今回は不安な青春を描いた。

「末っ子(JUNG KOOK)以外はもうみんな成人した大人だ(韓国の年齢の数え方で)。もう少し成長した姿を見せようとした。学生のイメージから一段階成長したと言うべきか、最も美しい時期の暗い面を描いてみた。」(JIN)

「だからといって僕たちのこれまでの流れが変わったということはない。これまで一つの感情だけを歌に込めたことはない。夢について話をする時は夢に対する疑問を投げ、幸せについて言う時も、それを見つけられたら良いという感じだった。今回も青春にフォーカスを置きはしたが、ただ花のように美しいだけではない。花が散る前の美しさ、その背後にある不安や疲れた心、そのような方面に焦点を合わせた。」(RAP MONSTER)

□何が不安で、何に疲れるのか。
「未来に対する悩みだ。防弾少年団や自分。成功しなければならないのにどこまで成長できか気になって不安だ。」(SUGA)

「自分に足りていないことに対する悩みが後を絶たない。」(JIMIN)

「すべてに大きな不満がないのが悩みだ。長所でもあるが、他の人のように明確な目標意識がない。」(JIN)

「自分の突破口を見つけられていない。ラップやダンスなど様々な部分を担当しているがすごく得意で何が上手なのか、感じられたことがない。完成度の高いアルバムが出たが、僕はまだ一人でさまよっている感じ…」(J-HOPE)

「やりたいことがとても多くて整理できない。一つでも成功できたらいいが、すべてだめかもしれない。 」(JUNG KOOK)

「もちろん、僕がしたい仕事をしているが振り返る暇がない。芸能人という職業は、心にもないこともして包装することもある。ラッパーは正直さが最大の武器だ。一体どこまで正直であるべきか混乱する。」(RAP MONSTER)

□デビューしてもう2年、振り返ってみてどうか。

「文字通り目が覚めたらカムバック、目が覚めたらコンサート、2年という歳月がどんな風に流れたのか分からないぐらい、とても忙しく生きてきた。」(JIN)

「純粋に音楽がやりたくて準備したが、大衆性という宿題をどうするか悩まなくてはいけない現実が大変だった。ある瞬間から超越して下に置くことになった。すごくそうゆう視線に追われながら、自分を失っていくようだった。今回のアルバムでは、作りながらそのようなストレスが全くなかった。結果がどうなろうと、面白い活動になると思う。」(SUGA)

□「夢をかなえた人の2年」と言えば、また違う風に思えるだろう。

「趣味が仕事になった瞬間、経済的なものと結びつく瞬間、多くのことが変わってくる。音楽が嫌いになる時もあった。これ一つをやろうと、諦めなければならないことがあまりにも多かった。私生活もなく、両親にも会えず、自由に歩き回ることもできず、最大の夢を手にして嬉しいが、上手くやれているのかも疑問だ…。葛藤になった。それ程の価値があるのだろうかとよく悩んだ。でも、本当に不思議だが、たくさんの人が歓声を送ってくれる舞台に立てば、すべての悩みがなくなる。そのようなスリルがあるから音楽を手離すことはできない。」(RAP MONSTER)

□今後の2年を、どのように見通すか。

「これまで上がってきたぐらいもっと上がっていきたい。音源1位も獲りたい。」(V)

「韓国の室内公演の聖地である体操競技場で、僕たちもBIGBANGのようにかっこよくコンサートをやりたい。1日ではなく、3日間の公演で、すごく大きくだ。」(SUGA)

「これまでの2年のように同じように忙しく、着実に僕たちのアルバムを出して功を積む。いざ忙しくなくなれば、また不安だ。」(J-HOPE)

□HIP HOPの中興期だ。防弾少年団は、どのような役を担いたいか。

「メジャーとマイナー、アンダーとオーバーグラウンドの架け橋になりたい。エンターテイナーとして終わるのではなく、HIP HOPを素敵な文化として発展させたい。」(SUGA)

「あえてHIP HOPグループという言葉にこだわりたくない。ただし、メンバー皆がアルバムに参加してHIP HOPの核心である正直さを追求するよう努力する。」(RAP MONSTER)

□最後に、今回の活動に対する覚悟を一言。

アルバムのタイトルが『花様年華』だ。良い意味を持っているだけに、僕たちも今回の活動で最も幸せで美しい瞬間を残す。(J-HOPE)