イ・スンギ、「僕に一番合うキャラクターを求めていました〜」(インタビュー)

歌なら歌、バラエティならバラエティ、演技なら演技、なんでも完璧にこなすイ・スンギ。

彼の最終目標は「宇宙征服」なのではないだろうか。最近公開された映画でも万能さを証明しているイ・スンギに会ってみた。

□映画に初挑戦したきっかけは?

「ドラマに出演していたので映画への提案も沢山入って来ました。でもこれまでとても忙しかった。出演中のドラマもあったし、バラエティ番組やコンサートも重なっていました。常に数ヶ月先のスケジュールがあらかじめ出ていたので、映画を選択するのは容易ではなかった。いつものリズムを倒していかなければいけない事だったので僕にとって挑戦でした。そうしてふと、今この時期でなければ機会がないだろう、今この時期に映画をしたい、という思いが切実に湧いたんです。まだ遅くはない。遅れたと思った時こそ、1番早く動けるじゃないですか(笑)」

□ドラマから映画に移行する俳優たちは劇的な変身を試みるが、イ・スンギは変化を与えなかった。リスクを最大限に下げる方法で無事に定着しようとしたように見えるが、このようなキャラクターを選択した理由は?

「僕に1番似合っていて、見ている人も違和感のないキャラクターを望んでいました。パク・ジンピョ監督がキャラクター修正もたくさんして下さいましたし。僕自身をたくさん投影した演技でした。新鮮さはないかもしれませんが、いつもしてきた快適さがあるから、とりあえず拒否感は出ないと思います。でも、改めて出演作を振り返ってみるとロマンティックコメディはSBSドラマ『僕の彼女は九尾狐』しかありません(笑)。僕はロマンティックコメディというイメージなのでそれだけをやってきたかなと思ったのに違いました。ハハ。ロマンティックコメディは『きょうの恋愛』が2作目ですね。」

□女性に言いなりの振り回されるキャラクターは、観客に「言いなりのイ・スンギ」というイメージを植え付けてしまうこともありえるが、この点については懸念しなかったのか?

「『きょうの恋愛』で最初のボタンをきちんとはめられたような気持ちで気分が良いです。国民のみんなの言いなりだったら、どうですか?それは愛情たっぷりの表現だから嬉しいです。(笑)僕がやりたいものと大衆が見たがっているものをしっかりと調節しながら一生懸命活動したいです。おそらくこの作品を最後に当分の間、演技者としての姿は見せられないと思うけど焦らないようにしたいです。これから少しずつ多様な姿をお見せしたいと思っています。」