「先輩」東方神起が「後輩」EXOに与えることができる教え

グループ東方神起はデビュー11年目にもトップの座を守った。

何よりも大規模な舞台で、より多くの光を放つ歌手として位置づけられた。途中で脱退したメンバーたちを見返すかのように実力は上昇し、動員観客数はさらに増えた。いろいろと共通点が多い後輩EXOにとって東方神起は見習うべき絶対的な存在であった。東方神起には沢山の出来事があった。幸せで嬉しかった記憶と同様に、再び思い出したくない辛い事件もあった。2009年、東方神起のメンバーであったジュンス、ジェジュン、ユチョンは、所属事務所SMエンターテイメントを相手に専属契約効力停止仮処分申請訴訟を提起した。彼らの突発的な行動により東方神起は分裂した。

辛い時間を過ごしたユンホとチャンミンは、1年ほど空白の期間を持った後、2010年に「SM TOWN LIVE WORLD TOUR in Seoul」で初舞台に上がった。翌年、東方神起は2人で再編してから初めてのアルバムを発売、本格的に活動を開始した。5人から2人に縮小されたが、東方神起の人気は相変わらずだった。韓国と日本を行き来しながら、アルバムと演技活動を並行し名声を持続した。

デビュー11年目を迎えた東方神起は「思いがけず沢山の愛を受けて、自分たちの記録を破ることができた。運が良かったが、僕たちの真心が通じたようだ。もっと長く活動して僕たちだけの記録をこれからも超えていきたいと思う。時間が経っても東方神起という名前を残したい」という願いを表わした。また、「以前は歌って踊ることが好きでコンサートをした。でもこれからは気楽な気持ちですることはできない」とし「確かに大変だった時もあった。でも、僕たちが誰かの希望になり、夢となっている。だから公演にもっと集中する。これからも舞台の上で驚きを与えることができるアーティストになりたい」と誓った。

東方神起の覚悟は、もうすぐカムバックを控えたグループEXOにとっては更に特別に感じられたのではないだろうか。SM直属の先輩・東方神起が縮小された後でも成功したという事実は、EXOにも可能性を確信させた。同じ所属事務所の先輩・後輩である東方神起とEXOには似ている部分が多い。対抗馬を挙げることができないほど独歩的な位置に上がった。その瞬間グループは亀裂し、デビューを共にしたメンバーたちとはもはや一緒にできなかった。だが再編されたグループで、築き上げた地位を守った。

2012年にデビューしたEXOは、2013年に人気グループとして浮上、2014年5月、10月の順に2人のメンバーを失った。そして2015年の初めに、カムバックを宣言した。12人から出発したEXOは10人で新しい出発をする。メンバーは減少したが、それだけにチームワークはさらに強化された。根強いファンたちの愛にEXOは、一つになることを誓った。

ユンホ、チャンミンは、2人だけで東方神起を守った。5年目も舞台は満員、強い存在感を示している。EXOは10人に縮小された。果たして先輩の教えを受け、再び頂上を踏むことができるかは、来年早々のカムバックにかかっている。