チャ・スンウォン、ロマンスを想像させる40代…そして暖かいお父さん

チャ・スンウオンはこんな俳優だ。人の好き嫌いが確かだが、「好きな人」のためなら損や苦労を甘受する。

意外な姿も多い。東大門で服も買って着るし、ナ・ヨンソクディレクターが“おばさん”と呼ぶほどおしゃべりだ。がさつだとの指摘も少なからず出ている。最近、彼の父性愛が浮き彫りにされた時、多くの人が驚いたのも普段クールなイメージが作用したためであろう。

□色々なことを通して感じたのは、チャ・スンウオンは暖かいお父さんということだ。実際、何から何まで子供の面倒をみたりはしない。

お父さんも親じゃないですか。お母さんは出産、それだけで偉大。男は産んでないのだからもっとがんばらないと。

□子供を育てながら大切にしていることは?

周囲の環境。周りの人、友人。朱にまじわれば赤くなると言うじゃない。僕はその言葉を信じている。親がそのような環境を作ってあげなければならない。

□息子の話が出た時、「父がチャ・スンウオン家で警備をした」という、ハンギョレ(韓国の日刊新聞)の記者の記事が話題だった。

当たり前のことをしただけだと思っている。そこ(警備室)はすごく狭い。そこで寝たり、徹夜したりしていたので…。世間はどうなっていてこんなことで話題になるなんてと思っている。

□父性愛が強調されたことについて、俳優として残念ではないか。ときめきの対象だったのが今回のことを通じて、「チャ・スンウオンは父親だ」が脳裏に焼き付いてしまった。役柄が限られることもあるのではないか。

気にしていない。(視聴者が)そのような作品に出会えばまたときめくと思う。ときめかれないとしても、だからどうした。他の面を見せればいい。

□20代の時からお腹は常にシックスパックがあるというのが信じられない。腹が出てきた男の悩みを知っているか。

僕もお腹は出てくる。わき腹も出てくる。バレていないだけだ(笑)毎日50分ずつ運動している。自分との約束である。運動は意志だ。最近では、一日に2食だけ食べようと努力している。お菓子やつまみ食いはしない。

□自己管理が上手な、洗練された中年で、模範的な家庭のイメージがある。生活者としては良いモデルだが、俳優はアーティストではないか。節制された生活が妨げにはならないのか。

大韓民国では必要だと思う。僕は良い人ではないが、本能というか、そうゆうものは守らなければならないと考える。この仕事をしなかったら分からないが、しているのだから守るべきことは守らなければならない。そして、僕は今の僕の生き方が好きだ。