少女時代ジェシカ、「誰が被害者?」…脱退の転末(まとめ)

Q1.まず最も気になることは、「出て行く」なのか「出て行け」なのかだ。

「出て行く」も合っているし、「出て行け」も合っている。まず、「出て行く」とジェシカが言った。ジェシカは今年1月と7月に「出て行きたい」という話を数回繰り返した。

それでは「出て行け」は、それに対するメンバーの答えなのだろうか?正確に言えば、ニュアンスが「出て行け」に近いだけだった。「2つのうちひとつを選択して欲しい」という要求がより正確だと言えるだろう。

Q2.時間別に調査しよう。1月と7月、ジェシカはどんな話をしたのか。

今年1月、「結婚したい」と言い始めた。メンバーと個別に会い、「結婚したい。会社と話しあっている最中だ」というような話をする程度だった。そのうち、今年7月に日本でのコンサートを終わらせて、再び活動中断に対する意思を見せた。当時ジェシカは「私はこれ以上はできないと思う。残念だけど私の人生を見つける」と話した。

Q3.自身の人生を見つける?言い変えればタイラー・クオンとの結婚のことなのか。

当時ジェシカは少女時代の活動に対して意志が無いように見えた。すでに結婚に対してはメンバー全員知っている状況だった。ジェシカはこの日、結婚より未来に対してより多くの話をした。例えば「来年に留学する」「学校を調べたりしている」「ファッション事業をやりたい」「少女時代を辞めたらデザイナーになるだろう」などだった。

Q4.残りのメンバーはジェシカの話をどのように受け入れたのか。

今年の初めに会社と一度脱退騒動を起こした後だった。当時ジェシカとSMは、来年初めに予定された最後のアルバムまで最善を尽くそうという合意を導き出した。メンバーは困惑したが、仕方ないと考えた。ただ、どうせ来年に結婚して、そして事業を興す計画ならば、最後のアルバムまでは活動に集中して欲しいという願いを伝えた。

Q5.それでジェシカは少女時代の活動に最善を尽くしたのか。

正直に言って全く集中できていない状況だった。ジェシカはとても忙しかった。特にタイラーとのことで忙しかった。それもそのはず、8月にBLANC(ブラン)というファッションブランドをランチングした。中国、香港、ニューヨークを行き来して個人的なスケジュールを進行した。実際にジェシカは今回の中国ファンミーティングの直前までタイラーとニューヨークにいた。スケジュール前日に入国した。

Q6.今回の事態からはタイラー・クオンが常に登場する。

ジェシカの指にはめられたティファニーのリングは婚約指輪といえる。ジェシカはメンバーに来年10月に香港で結婚式を挙げる計画だと話していた。タイラー・クオンはジェシカのほとんどのスケジュールに同行した。中国と香港のイベントはもちろん、OnStyle「ジェシカ&クリスタル」のニューヨーク撮影現場にも彼がいた。

Q7.そのような渦中にファッションブランドまでランチングした。

実はメンバーの誰もジェシカの事業を反対しなかった。だがここまで早くスタートするとは思わなかった。ほとんどのメンバーは結婚後にファッション事業を行うと思っていた。ところがジェシカは今年8月にいきなりランチングをした。メンバーはひとつだけ明確にして欲しいと言った。「事業がメインになってはいけないということ。少女時代を雑に扱わないで欲しい」ということだった。

Q8.SMはジェシカの事業を許諾したか?

心配した。それもそのはず、このファッション事業はオフラインのショップで物を売る“アイドルグッズ”レベルだ。少女時代の人気を利用して、ファンたちを相手に商うようなものになり得た。しかし会社が防ぐ建て前はなかった。特に契約書に「個人事業は進行不可」の条項はなかった。ジェシカが個人の夢を訴えたので許諾した。

Q9.しかしBLANC以降、溝が深まったように思える。

ジェシカは脱退後の人生をあらかじめ準備していた。留学、事業、結婚だ。ニューヨークに行って、あちらで勉強もして結婚もして、事業も拡張する計画だった。そのためには至急ポートフオリオが必要だった。ブランドのランチングを急いだ理由だ。その上BLANCはタイラー・クオンと進める事業だ。いつも彼と共にせざるを得なかった。