イ・ジア「なぜ私にばかり苛酷なのか」

「もう楽になりました」という言葉がこれ程深く響くことがあるのだろうか。

歌手ソテジとの離婚、そして様々なデマに苦しめられて非難の的になったイ・ジアは、この一言で自身の現在を説明した。

「“正面突破”という言葉はちょっと凄すぎると思います。私にそこまでの精神力はありませんし。人は私が強いと考えるようですが、実はそうではありません。出演を決心するまで長い間悩みました。大衆が私を見つめる視線も気にならないわけにはいきません。私が固定観念を勝ち抜けるかどうかも考えねばなりませんでした。結局、女優として成長したいという欲が出演につながりました。今考え直してみると、本当に良い選択だったと思います。」

「空白期間に何をしていたのか」と尋ねると、「旅行して過ごした」と話した。アメリカに行って友達に会い、時にはひとりだけの時間も持った。食べたいものも思う存分食べて、見たいものを見て、会いたい人にも思う存分会った。

「事実“空白”という単語自体に驚いています。私はそんな風に考えたことはありませんでした。自重する時間が必要で活動を休まねばならなかったわけではありませんから。かえって私自身を満たす時間だと考えました。アメリカで作品のオーディションの準備もしたり、私の時間を持って過ごしたら2年がすぐに過ぎました。」

カムバック作『3度結婚する女』はトレンディードラマではない。劇中に映るイ・ジアの姿も前作のように華やかな姿ではない。彼女は「トレンディードラマでカムバックしたら、大衆の心はもっと閉じられたでしょう」と語った。身近な姿で戻りたいという欲があった。

「私にばかり苛酷なものさしが加えられるようです。楽に接してくれれば良いのに。私はこれ以上隠すことがありません。みんなが私に対してご存知でしょう。だから“神秘主義”のコンセプトを持っているという言葉もよく理解できません。私はこれ以上神秘的な部分がありませんから。もしかしたら最も露出した芸能人は私ではないでしょうか?」

“人間”イ・ジアではなく、“女優”イ・ジアについて言いたい。彼女が気兼ねなくインタビューに出たのは伝えたいことが多いからだ。自身の名前のそばにいつもついて回る他人の名前を、もう引き離したい。あえてソテジ、チョン・ウソンの名前をイ・ジアは“あの方”という呼び方で自然に払いのけた。完全な女優として残りたいイ・ジアの欲が見える。

「デビューからあまりにも大きい作品(『太王四神記』)で登場したからでしょうか?出演する作品の度にとても人気を得たのに、私を記憶する方々は他の人から思い出すでしょう。その連結の輪を切るのが最初の課題のようです。最も良い方法は、やはり作品で話すことです。様々な作品に挑戦して、良い道を歩いていきます。楽な気持ちで見守って下さればと思います。時間もたくさん過ぎたので、もう可能でしょう?」

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