SM所属のアイドルテヨン、ジョンヒョン、クリスタル、チェン…彼らはボーカリストだった

“SMP”(SM Music Performance)、SMエンタテインメント所属のミュージシャンの歌・ダンスを最も適した形で混合したスタイルを称する。

華やかなパフオーマンスに基づいたダンスミュージックが特徴だ。SM歌手のメインステージが、強烈なパフオーマンスと歌唱力が混ざり合ったステージだと認識された理由だ。

SMのボーカリストが総出動したバラードプロジェクト“S.M.THE BALLAD”の2ndアルバム『Breath』は、SM歌手の風変わりな姿を見せる。バラードミュージックを届けるために誕生したプロジェクトで、華やかなパフオーマンスではなくボーカルに着目された。

東方神起のチャンミンをはじめ、SUPER JUNIOR(スーパージュニア)のイェソン、少女時代のテヨン、SHINee(シャイニー)のジョンヒョン、f(x)(エフエックス)のクリスタル、EXOのチェン、SUPER JUNIORのユニットSUPER JUNIOR-Mのチョウミ、歌手チャン・リインなど優れた歌唱力を持つ8人のSM所属歌手が参加した。

「S.M.THE BALLAD Vol.2 Joint Recital」は彼らの感受性が宿った歌唱力を新たに立証したステージだった。いつものようにステージを縦横無尽に走るのではなく、物静かに椅子へ座って目を閉じて歌に集中した。他のスケジュールがあるチャンミンと入隊したイェソンは参加しなかった。

“別れ”をテーマに今回のアルバムの収録曲を切々と表現した。ギター、ベース、ドラムなど基本バンド編成にピアノ、ヴァイオリン12台、チェロ2台など、感性を表現する弦楽編成がさらに加わった。別れた直後の男女の心境を収めたタイトル曲「Breath」の中国語バージョン(チェン、チャン・リイン)、別れた後に変わってしまった日常を描いた「一日」(チェン・ジョンヒョン)、別れてから偶然に再会した男女が、愛し合った日々を回想する対話形式の曲「よかったのは、つらかったのは」(チェン、クリスタル)では、切ない雰囲気が充満した。

チョウミは別れた男の気持ちを伝える「僕が欲深かった」、テヨンは反対に女の立場を表現したソロ曲「Set Me Free」で、恋人たちの切ない恋しさを表現した。既存のボーカルに比べ、さらに幻想的で切ない感情を表わした。彼女も「さらに穏やかで静寂な雰囲気で歌った」と認めた。

この日、ステージの大トリは「Breath」の韓国語バージョンだった。アイドルグループのなかで歌唱力の順位を争うテヨンとジョンヒョンが共に歌ったこの曲は、後半に行くほど層が厚くなる弦楽編成で切なさを加えた。

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