リュ・スンワン監督「水のような女優だ」1

2001年の映画『猟奇的な彼女』の途方もない成功は、チョン・ジヒョンを“20代のアイコン”に作り上げた。

劇場よりはテレビ広告でよく見かけた。なかなか私生活を露出しなかったせいで、“芸能人から見ても芸能人のような人”で通じた。以降約10年間、ホラー(『4人の食卓』)、ファンタジーアクション(『ラスト・ブラッド』)、ラブロマンス(『デイジー』『僕の彼女を紹介します』)など様々なジャンルに挑戦した。それでも大衆は依然として『猟奇的な彼女』の“彼女”として記憶した。いつのまにか彼女も33歳。また、ひとりの男性の女になった。

リュ・スンワン監督の『ベルリン』は、彼女のフィルモグラフィーの中で特別な映画になるのではないだろうか。痛みを大切にしたベルリン駐在の北朝鮮大使館・通訳官リョン・ジョンヒ役を演じた。リュ監督が「水のような女優だ。どんな器に入れるかによって変わる。今後、チョン・ジヒョンがどれほど良い姿を見せるのか期待している」と絶賛するほどであった。